Google広告に関する基本的な知識を有しているとGoogleが認める資格が、Google広告認定資格です。この資格を取得すると、自分のスキルを証明したり、仕事の幅を広げたりすることができます。
Google広告認定資格は9種類あり、どれから受ければいいのかわからない方も多いのではないでしょうか?
この記事では、各種類の試験内容や勉強法をまとめてご紹介します。あなたもこの記事を参考にして、Google広告認定資格に挑戦してみましょう!

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Google広告認定資格とは?
Google 広告認定資格とは、Googleが提供するオンライン広告プラットフォーム「Google広告」(旧称:Google AdWords)に関する知識やスキルを証明するための資格です。この資格を取得することで、Google広告の専門家であることが認められ、広告運用やアカウント管理などの分野で信頼性を高めることができます。
試験の概要(種類、試験時間、費用、有効期限)
項目 | 説明 |
資格名 | Google広告認定資格 |
受験資格 | 誰でも可能 |
受験費用 | 無料 |
形式 | 完全選択式(49~50問) |
試験日程 | 随時オンラインにて実施 |
試験時間 | 75分 |
難易度 | 中程度 |
合格ライン | 80%以上 |
合格率 | 非公開 |
有効期限 | 1年間 |
検索広告、ディスプレイ広告、動画広告、ショッピング広告、アプリ広告、測定、クリエイティブ、オフライン販売促進、AI を活用したパフォーマンス広告の計9種類の試験があります。
試験時間はそれぞれ75分で、問題数は49~50問出題されます。すべて選択式で、記述はありません。
受験費用は無料で、何度でも受験することが可能です。(ただし、一度受験すると、再度受験するまで24時間空ける必要があります。)
有効期限は合格してから1年のため、資格を維持するには1年後に再度受験し、合格する必要があります。
試験の難易度
試験の難易度ですが、Webマーケティング関連の資格の中では中程度です。
Google広告のスペシャリストしか合格できないような難易度の高い試験ではなく、基本的な知識があれば合格できる試験です。
完全に未経験もしくは運用歴が1年未満で浅い場合は、ある程度知識を付けないと合格することができません。
Google広告認定資格を取得するメリット
この資格を取得することによって、次のようなメリットがあります。
1.専門知識があることを明示できる。:ご自身の名前が入った認定資格証明書(印刷可)を提示することで、Google広告認定スペシャリストであることをクライアントや見込み顧客にアピールできます。
2.知識のアップデートに使える。:Google広告は常に変化しています。認定資格は1年間有効ですが、その間にも新しい機能やポリシーが導入される可能性があります。そのため、試験勉強や再受験を通じて、最新の情報やベストプラクティスを把握することができます。
3.Google Partnersバッジ取得条件に。:Google Partnersは、Google広告運用に関する専門性や実力を持つ代理店やコンサルタントのネットワークです。このプログラムに参加することで、Googleからさまざまなサポートや特典を受けることができます。この参加条件の一つとして、少なくとも1人以上のメンバーがGoogle広告認定資格を保有している必要があります。
4.転職の際、履歴書に書けてアピールできる。:転職の際、資格をアピールすることで、Google広告の知識があることを証明でき、有利に働きます。また、LinkedInのプロフィールに認定バッジを追加できます。
取得できるGoogle広告認定資格を9種類紹介
資格の取得 | 説明 |
検索広告 | Google検索広告の資格です。Google検索広告に関する知識が問われます。 |
ディスプレイ広告 | Googleディスプレイ広告の資格です。Googleディスプレイ広告に関する知識が問われます。 |
動画広告 | Googleの動画広告の資格です。YouTubeと動画広告に関する知識が問われます。 |
AI を活用したショッピング広告 | Googleショッピング広告の資格です。ショッピング広告に関する知識が問われます。 |
アプリ広告 | Googleアプリ広告の資格です。アプリ広告に関する知識が問われます。 |
測定 | Google広告の測定に関する資格です。計測や指標に関する知識が問われます。 |
クリエイティブ | Googleディスプレイ、動画、アプリ広告のクリエイティブに関する資格です。Google広告のクリエイティブ全般に関する知識が問われます。 |
オフライン販売促進 | Google広告を使い、オフラインで販売促進する知識を問う資格です。オフラインを有効活用するノウハウを取得できます。 |
AI を活用したパフォーマンス広告 | Google広告における AIの活用に関する知識を問う資格です。 |
これから9種類の資格をそれぞれ詳しく紹介します。
1.Google広告「検索広告」認定資格
検索広告の認定資格は、Google検索キャンペーンの作成と最適化についての能力を示すもので、スマート自動入札やオーディエンスソリューションなどの自動化ソリューションを利用して、特定のマーケティング目標達成のためにキャンペーンの成果を上げられることをアピールできます
出題範囲は以下の通りです。
- Google 検索キャンペーンの基本
- Google 検索キャンペーンの設定
- Google 検索キャンペーンの最適化
- オーディエンス ソリューション
- スマート自動入札
引用:GoogleスキルショップGoogle 広告「検索広告」認定資格
2.Google広告「ディスプレイ広告」認定資格
ディスプレイ広告の認定資格は、Google広告のバナー広告に関する専門知識を証明するための試験です。ディスプレイ広告の戦略を立案してキャンペーンを作成し、特定のマーケティング目標を達成する能力があることをアピールできます。
出題範囲は以下の通りです。
- オンライン マーケティングのビジョンを首尾一貫したデジタル マーケティング戦略に落とし込む
- 会社の広範なマーケティング計画に合わせて Google ディスプレイ広告の戦略を立てる
- Google ディスプレイ広告を使用して、認知度を高め、比較検討を促し、行動につなげ、リテンションを増やす計画を作成する
- Google ディスプレイ広告のオーディエンスを使用して新規顧客と既存顧客に広告を表示する計画を立てる
- デジタル マーケティングの予算に合ったディスプレイ広告のマーケティング計画を立てる
引用:GoogleスキルショップGoogle 広告「ディスプレイ広告」認定資格
3.Google広告の動画広告認定資格
動画広告の認定資格は、YouTubeとGoogleの動画広告ソリューションに関する専門知識を証明するための試験です。YouTubeとGoogleの動画広告ソリューションを利用し、目標とする認知度、比較検討、アクション促進をもたらすキャンペーンを展開する方法を理解していることをアピールできます。
出題範囲は以下の通りです。
- YouTube と Google の動画広告ソリューションについて
- YouTube での動画広告キャンペーンの作成
- YouTube での動画広告キャンペーンの最適化
- Google ディスプレイ ネットワークでの動画広告キャンペーン
引用:GoogleスキルショップGoogle広告の動画広告認定資格
4.AI を活用したショッピング広告の認定資格
ショッピング広告の認定資格は、Google広告に関する基礎および上級レベルの知識を持った個人にGoogleが授与するプロフェッショナルの認定基準の一つです。
ショッピング広告の出題範囲は、以下のようになっています。
- Merchant Center アカウントと商品データフィードの作成
- ショッピング キャンペーンの作成と管理
- ショッピング 広告ポリシーと承認プロセス
- ショッピング 広告最適化とパフォーマンス測定
- ローカル在庫広告とショーケースショッピング広告
5.Google 広告「アプリ広告」認定資格
アプリ広告の認定資格は、Google広告に関する基礎および上級レベルの知識を持った個人にGoogleが授与するプロフェッショナルの認定基準の一つです。
アプリ広告の出題範囲は、以下のようになっています。
- アプリキャンペーンの作成
- アプリキャンペーンの目標設定と測定
- アプリキャンペーンの最適化と改善
- アプリキャンペーンを使ったビジネス拡大
引用:GoogleスキルショップGoogle 広告「アプリ広告」認定資格
6.広告測定の認定資格
広告測定の認定資格は、Google広告に関する基礎および上級レベルの知識を持った個人にGoogleが授与するプロフェッショナルの認定基準の一つです。
広告測定の出題範囲は、以下のようになっています。
- Google 広告キャンペーンの目標設定と測定
- Google アナリティクスと Google 広告の連携
- クロスデバイスやクロスチャネルの測定
- ブランドリフトやコンバージョンリフトなどの効果測定
引用:GoogleスキルショップGoogle 広告の測定認定資格
7.Google広告クリエイティブ認定資格
Google 広告クリエイティブ認定資格は、Googleディスプレイ、動画、アプリ広告のクリエイティブに特化した認定資格です。この認定資格を取得すると、Google から以下の能力があると認められます。
- Google の調査に裏付けられたガイダンスに基づいて動画キャンペーン、ディスプレイ キャンペーン、アプリ キャンペーン、検索キャンペーンのための効果的な広告クリエイティブを作成する。
- Google 広告の基本的な機能や設定を理解し、広告キャンペーンを管理する。
- Google 広告のパフォーマンスを最適化し、広告キャンペーンの成果を最大化する。
引用:GoogleスキルショップGoogle 広告クリエイティブ認定資格
8.オフライン販売促進の認定資格
Googleオフライン販売促進の認定資格は、オフライン販売促進のマーケティング目標についての知識があることを確認するための認定資格です。オフライン販売戦略を作成、実施するための知識を有していることを実証できます。
この認定資格を取得すると、Google 以下の能力があると認められます。
- Googleを活用したオフライン販売戦略を作成する。
- オフライン販売促進のベストプラクティスを使用して成果を高める。
引用:Googleスキルショップオフライン販売促進の認定資格
9.AI を活用したパフォーマンス広告の資格
AI を活用したパフォーマンス広告の資格の認定資格は、Google広告のAIを活用する知識があることを確認するための認定資格です。 AI の重要性を理解し、AIを活用して成果を出せる知識を有していることを実証できます。
この認定資格を取得すると、Google 以下の能力があると認められます。
- Google 広告の広告キャンペーンにおける AI の重要性を説明する。
- ビジネス目標と方向性が一致した AI 自動化戦略を策定する。
- AI を活用したクロスチャネル キャンペーンおよびツールを利用することのメリットを特定する。
- Google の AI における透明性を確保できるようになる。
引用:GoogleスキルショップAI を活用したパフォーマンス広告の認定資格
Google広告認定資格の受験手順
Google広告認定資格を取得するには、オンラインで試験を受ける必要があります。
Google広告認定資格の試験の概要や受験手順について詳しく解説します。
各試験の試験時間・合格ライン
資格 | 試験時間 | 問題数 | 合格ライン |
検索広告 | 75分 | 50 | 80% 以上 |
ディスプレイ広告 | 75分 | 49 | 80% 以上 |
動画広告 | 75分 | 50 | 80% 以上 |
ショッピング広告 | 75分 | 50 | 80% 以上 |
アプリ広告 | 75分 | 49 | 80% 以上 |
測定 | 75分 | 50 | 80% 以上 |
クリエイティブ | 75分 | 50 | 80% 以上 |
オフライン販売促進 | 75分 | 50 | 80% 以上 |
AI を活用広告 | 75分 | 50 | 80% 以上 |
合格ラインはすべて80%以上になっています。
試験の注意点として、次の問題に進むと、前の解答の確認や編集ができなくなります。
受験手順
Google広告認定資格の受験手順は以下の通りです。
Google 広告の認定資格のページにアクセスします。(受験にはGoogleアカウントが必要です。)
そこから以下受けたい資格のページに行ってください。クリックすると、それぞれのページに移動します。
各ページに行くと、始めは英語で表示される場合があります。
日本語で表示したい場合は、「アクティビティを表示」をクリックすると、日本語になります。

各資格ごとに学習コンテンツがあります。説明テキストと問題が出題されます。試験範囲や重要なポイントなどが解説されています。
各試験には本番の試験の前に、理解度チェックを受けることができます。こちらの理解度チェック(任意)を受けると、認定資格取得の準備に役立ちます。認定試験で出題される重要な概念の理解度をチェックしましょう。
学習コースや理解度チェックで学習を終えたら、試験を受けます。
「理解度テスト」と表示されているのが、本番の試験になります。
試験終了後すぐに結果が表示されます。80%以上正解で合格です。不合格でも得点率がわかります。
Google広告の認定試験を受ける際のポイント・心構え
ゆっくり解くと時間オーバーになる
試験時間は75分で、問題は50問出題されます。つまり、1題あたり1.5分で解答する必要があります。
わからない問題に時間をかけていると、本来解ける問題を残して時間オーバーになります。スピーディーに解くことを意識しましょう。
引っ掛けの選択肢に注意
Google広告の試験問題には、正しい単語を選ぶ問題、正しい説明を選ぶ問題があります。
正しい説明を選ぶ問題に注意が必要です。
一見正しい説明のように感じても「すべて」「のみ」等を使って間違いの解答を作ってきます。
説明の意味だけでなく、表現にも注意してみましょう。逆に言うと、上記のような表現を使ってきたら間違いです。
不合格でも24時間後に受験できるので積極的にチャレンジ
中々合格できない人の特徴として、勉強をばっかりして、試験を受けるのをためらう人です。
試験は無料で何度でも受験でき、不合格でも24時間後には受験できるので、リスクはありません。
勉強をする前に、まず試験を受けて点数を把握する。くらいの積極性がある方が結果的に早く合格するのではないでしょうか。
Google広告認定資格の勉強方法
ここから資格取得のための勉強方法をご紹介します。
- 一般的な勉強方法
- 効率的に取得できる勉強方法
に分けて教えます。
1.一般的な勉強方法
必要な勉強時間
9つすべての資格を取得するのに、Googleスキルショップが公開している目安では31.4時間必要です。
Googleスキルショップの学習コンテンツ受講時間+試験時間を含んでいます。
もちろん、現在の知識量や復習時間などによって個人差があります。
資格 | 必要 | 勉強時間
検索広告 | 3.7時間 |
ディスプレイ広告 | 2.6時間 |
動画広告 | 4.0時間 |
ショッピング広告 | 3.1時間 |
アプリ広告 | 2.8時間 |
測定 | 4.7時間 |
クリエイティブ | 3.9時間 |
オフライン販売促進 | 2.6時間 |
AIを活用した広告 | 4.0時間 |
学習するステップ
スキルショップは、Googleが提供するオンライン学習サイトで、各Google広告に関するコースが受講できます。 スキルショップ内の学習プログラムでは、各資格に対応したe-ラーニングコースが用意されており、テキストや動画で内容を学ぶことができます。
各資格のページから受講できます。
本番の試験(理解度テスト)の前に、理解度チェックを受けると良いでしょう。
理解度チェックは本番前の小テストのようなものです。問題数は10問程度で、本番の試験よりも簡単な問題が出題されます。理解度チェックを受けて間違えた問題の学習コンテンツをスキルショップで復習すると知識の定着が早くなるでしょう。
知識が定着したと感じたら本番の試験を受けてみましょう。
2.効率的に取得できる勉強方法
時間をショートカットして効率的に取得する方法を教えます。
それは、問題集を購入して、問題を解き、出題パターンを暗記する方法です。
合格までの勉強方法
以下の記事でおすすめの問題集を紹介しています。

解答と解説がセットになっているので、効率良く学習できます。
問題を演習用で使うのではなく、暗記用として使います。
いきなり解くのではなく、まず問題を見て、すぐに解答と解説を読みましょう。
考えても知識がないとわからないので、すぐに解答を読んだ方がスムーズに知識を吸収できます。
理解度や定着度に合わせて周回しましょう。
問題集を読み込んだら、試験を受けてみましょう。試験はすべて選択式のため、100%覚えなくても選択肢を見て正解と判断できればOKです。もし、不合格になったとしても24時間後に受験できるので、早めにチャレンジしてみましょう。
具体的な受験テクニックも以下の記事で紹介しています。

まとめ
Google広告認定資格を持つことで、Googleからオンライン広告のエキスパートとして認められるだけではなく、履歴書やポートフォリオにも記載することができます。また、代理店やクライアントとの信頼関係も築くことが可能です。
この記事では、9種類ある資格の概要や試験内容、勉強法をまとめました。ぜひ参考にしてください。
また、資格をすぐに取得したい方には、以下の記事で、おすすめの問題集を紹介しています。
