Googleアナリティクスの資格を受験しようとする方必見。Googleアナリティクスの資格には、GAIQ(Googleアナリティクス個人認定資格)とGoogleアナリティクス認定資格(GA4対応)の2つがあります。
この記事では、それぞれの資格の紹介や2つの資格の違いなど詳しくご紹介します。
Googleアナリティクス資格の2つの資格とは
Googleアナリティクス資格には、以下の2つがあります。
- GAIQ(Googleアナリティクス個人認定資格)
- Googleアナリティクス認定資格(GA4対応)
それぞれ解説していきます。
GAIQ(Googleアナリティクス個人認定資格)とは
「Googleアナリティクス」の技能と知識を証明するための認定資格です。
英語で「Google Analytics Individual Qualification」の頭文字をとって通称「GAIQ」と呼ばれています。
個人がGoogleアナリティクスを習熟していることをGoogleが公式に認めるもので、試験に合格することで資格が得られます。試験はインターネットで受験可能であり、合格することで個人のスキルと経験を証明できます。
GAIQはGoogle Analyticsの基本的な使い方や用語の理解に関する資格であり、個人のスキル向上や専門知識の証明に役立ちます。
試験の概要(種類、試験時間、費用、有効期限)
項目 | 説明 |
資格名 | GAIQ(Googleアナリティクス個人認定資格) |
受験資格 | 誰でも可能 |
受験費用 | 無料 |
試験範囲 | Googleアナリティクスの内容 |
問題形式 | 完全選択式(70問) |
試験日程 | 随時オンラインにて実施 |
試験時間 | 60分 |
難易度 | 中程度 |
合格ライン | 80%以上 |
合格率 | 非公開 |
有効期限 | 1年間 |
Googleアナリティクス認定資格(GA4対応)とは
Googleアナリティクス認定資格(GA4対応)とは、「Googleアナリティクス」の中でも、特にGoogleアナリティクス4の運用能力を証明する資格です。
特徴として、Googleアナリティクス認定資格だけでなく、Google広告の内容や、Googleマーケティングプラットフォームの内容も合わせて出題されます。
GAIQに比べて、幅広いGoogleの知識が求められます。
Googleアナリティクス4(GA4)について
Googleアナリティクス4(GA4) は、2020年10月にリリースされたGoogleの最新バージョンのアナリティクスです。
サイト内でのユーザー行動を深く計測し、ウェブサイトとアプリの両方のデータを収集する新しいタイプのプロパティです。GA4はGoogleアナリティクスのアプリ + ウェブ プロパティのアップデート版で、ユーザー行動の正確な計測やカスタマージャーニーの詳細な分析が特徴です。従来のユニバーサルアナリティクス(UA)と比べて、イベント起点の計測やセッションからの移行など、多くの点で異なるアプローチを提供します。
2023年7月1日にユニバーサルアナリティクスの計測が停止されたため、移行が必要になります。
試験の概要(種類、試験時間、費用、有効期限)
項目 | 説明 |
資格名 | Googleアナリティクス認定資格 |
受験資格 | 誰でも可能 |
受験費用 | 無料 |
試験範囲 | Googleアナリティクス+Google他ツール |
問題形式 | 完全選択式(50問) |
試験日程 | 随時オンラインにて実施 |
試験時間 | 75分 |
難易度 | 中程度 |
合格ライン | 80%以上 |
合格率 | 非公開 |
有効期限 | 1年間 |
2つのGoogleアナリティクス資格の違い
1.試験範囲の違い
GAIQ(Googleアナリティクス個人認定資格)
下記のアナリティクス アカデミーのコースから出題されます。
- Google アナリティクス初級者向けコース
- Google アナリティクス上級者向けコース
Google アナリティクス初級者向けコース
アナリティクスの新規ユーザーを対象として、アカウントの作成、トラッキング コードの実装、データフィルタの設定手順を説明します。また、Google アナリティクスの管理画面とレポートの使い方、マイレポートとショートカットの設定方法に加え、基本的なレポート(ユーザー レポート、集客レポート、行動レポート)の分析方法、目標やキャンペーン トラッキングの設定方法についても解説します。
- ユニット 1: Google アナリティクスの紹介
- レッスン 1: デジタル アナリティクスの利点
- レッスン 2: Google アナリティクスの仕組み
- レッスン 3: Google アナリティクスの設定
- レッスン 4: フィルタを使用したビューの設定
- ユニット 2: Google アナリティクス インターフェース
- レッスン 1: Google アナリティクスの操作
- レッスン 2: サマリー レポートについて
- レッスン 3: レポート全体について
- レッスン 4: レポートを共有する方法
- レッスン 5: マイレポート一覧とショートカットの設定方法
- ユニット 3: ベーシック レポート
- レッスン 1: ユーザー レポート
- レッスン 2: 集客レポート
- レッスン 3: 行動レポート
- ユニット 4: 基本的なキャンペーンおよびコンバージョン トラッキング
- レッスン 1: カスタム キャンペーンを測定する方法
- レッスン 2: URL 生成ツールを使用したキャンペーンのトラッキング
- レッスン 3: 目標の設定によるビジネス成果の測定
- レッスン 4: Google 広告キャンペーンの測定方法
- レッスン 5: コースの復習と次のステップ
Googleアナリティクス上級者向けコース
Google アナリティクス上級者向けコースでは、データを収集してわかりやすいレポートにまとめる方法について説明します。この講座では、カスタム ディメンション、カスタム指標、イベント トラッキングなどの設定を使用して、お客様のビジネス固有のデータを収集する方法を学びます。また、セグメント、チャネル レポート、ユーザー レポート、カスタム レポートを使用する高度な分析テクニックのほか、過去にウェブサイトにアクセスしたユーザーに広告を表示するリマーケティングや動的リマーケティングなどのマーケティング戦略も紹介します。
- ユニット 1: データの収集と処理
- レッスン 1: Google アナリティクスのデータ収集
- レッスン 2: ユーザーとセッションの分類
- レッスン 3: 設定の適用
- レッスン 4: データの保存とレポートの生成
- レッスン 5: 測定計画の作成
- ユニット 2: データの収集と設定
- レッスン 1: アナリティクス アカウントを整理する
- レッスン 2: ビューにアドバンス フィルタを設定する
- レッスン 3: 独自のカスタム ディメンションを作成する
- レッスン 4: 独自のカスタム指標を作成する
- レッスン 5: イベント トラッキングを使用してユーザー行動を把握する
- レッスン 6: その他のおすすめの設定
- ユニット 3: 高度な解析のツールとテクニック
- レッスン 1: データをセグメント化してインサイトを得る
- レッスン 2: チャネル別にデータを分析する
- レッスン 3: オーディエンス別にデータを分析する
- レッスン 4: カスタム レポートを使用してデータを分析する
- ユニット 4: 高度なマーケティング ツール
- レッスン 1: リマーケティングの概要
- レッスン 2: 動的リマーケティングを使用したより効果的なターゲット設定
- レッスン 3: コースのまとめ
Googleアナリティクス認定資格(GA4対応)
プロパティの設定と構成、各種レポートツールや機能の使い方など、Google アナリティクス 4 プロパティについて学びます。
以下が試験範囲になります。
Google アナリティクスを使用してビジネス目標を達成する
ベスト プラクティスに沿って Google アナリティクスを設定する
ビジネス目標の達成に必要なデータを測定するうえで、アナリティクスがどのように役立つか理解します。アナリティクスのアカウント、プロパティ、データ ストリーム、イベントの設定方法を習得します。
- ビジネスを拡大するためにデジタル アナリティクスを使用する
- ウェブ、アプリ、またはその両方にアナリティクスを使用する
- ビジネスに適したアナリティクス アカウントの設定
- アナリティクスのプロパティの設定
- アナリティクスで必要な情報を測定する
ウェブ、アプリ、またはその両方にアナリティクスを使用する
昨今のデジタル エコシステムにおけるビジネスニーズに対応するうえで、Google アナリティクスがどのように役立つかについて学び、アナリティクスを導入する方法を習得しましょう。
ビジネスに適したアナリティクス アカウントの設定
Google アナリティクスの仕組み、そしてビジネスの目標に沿った形でアナリティクス アカウントを設定する方法について学びます。
アナリティクスのプロパティの設定
Google アナリティクスがデータを収集する方法と、各種データ ストリームを使用してユーザーの行動をアナリティクスに結び付ける方法を学びます。
アナリティクスで必要な情報を測定する
アナリティクス アカウントを設定したら、測定するデータはどのように決めればよいでしょうか。ビジネス目標との関連性が高いユーザー インタラクションにアナリティクスを結び付け、データから必要な分析情報を引き出す方法を学びます。
Google アナリティクスでマーケティングの効果を測定する
デモアカウントでアナリティクスの使い方に慣れる
Google アナリティクスのデモアカウントを使用して、アナリティクスに慣れましょう。リンク先の手順に沿ってアナリティクス デモアカウントにアクセスします。デモアカウントにアクセスできたら、さまざまな機能の使い方ガイドを開始する準備は万全です。このガイドで、アナリティクス プロパティの機能をすべて体験できます(仮のデータで試用するだけですのでご安心ください)。
アナリティクスのマーケティング データについての理解を深める
Google アナリティクスを使って、マーケティングの目標を達成するために必要なインサイトがどのように得られるかを見ていきましょう。アトリビューション レポート、コンバージョン、オーディエンスの利用方法と、Google 広告でアナリティクスを使用する方法について学習します。注: この学習プログラムでは Google アナリティクスのインターフェースの使い方について学んでいくため、パソコンでのご利用が最適です。モバイルでご覧になっている場合は、このトレーニングではパソコンに切り替えることをおすすめします。
Google アナリティクス データを活用する
ビジネスニーズに合わせてアナリティクス データをカスタマイズする
ビジネスの種類によって、デジタル アナリティクスの要件は異なります。データをカスタマイズする方法や、利用可能な機能について学び、アナリティクスのプロパティを最大限に活用しましょう。
2.目的の違い
Googleアナリティクスの知識をアピールしたい場合は、GAIQ(Googleアナリティクス個人認定資格)がおすすめです。
GA4に対応したGoogleアナリティクスを特に勉強したい場合は、Googleアナリティクス認定資格(GA4対応)がおすすめになります。
Googleアナリティクス認定資格(GA4対応)の方が、幅広いGoogleの知識が求められるため、Googleマーケティングプラットフォームの仕組みを学びたい場合もこちらが良いでしょう。
3.難易度の違い
名称 | 試験範囲 |
GAIQ | Googleアナリティクスのみ |
Googleアナリティクス認定資格(GA4対応) | Googleアナリティクス+Googleマーケティングプラットフォーム |
難易度は、Googleアナリティクス認定資格(GA4対応)>GAIQとなっており、Googleアナリティクス認定資格(GA4対応)の方が難しい試験になります。
その理由は、GAIQがGoogleアナリティクスのみ学習すれば、合格できるのに対し、Googleアナリティクス認定資格(GA4対応)がそれにプラスして、Google広告やGoogleの自動学習に関すること、Googleマーケティングプラットフォームの内容まで、幅広く出題されるためです。
また、試験の出題も2つの試験で少々異なります。
名称 | 試験時間 | 問題数 |
GAIQ | 60分 | 70問 |
Googleアナリティクス認定資格(GA4対応) | 75分 | 50問 |
試験時間と、問題数でも比較してみましょう。
GAIQが60分で70問を回答するのに対し、Googleアナリティクス認定資格(GA4対応)は、75分で50問を回答する試験になります。
1問あたりの試験時間はGAIQの方が厳しいですが、これは、GAIQの方がより単純な問題な出題され、
Googleアナリティクス認定資格(GA4対応)の方が、考えるような難しい問題が出題されるためです。
つまり、出題内容も、Googleアナリティクス認定資格(GA4対応)の方が難しいと言えます。
4.学習サイトの違い
名称 | 学習サイト |
GAIQ | アナリティクスアカデミー |
Googleアナリティクス認定資格(GA4対応) | Googleスキルショップ |
Googleが公式で提供する学習サイトが、2つの資格で異なります。
GAIQはGoogleアナリティクスアカデミーで学習でき、GAIQ取得のためのトレーニングを提供しています。
このアカデミーを通じてGoogleアナリティクスの基本的な機能や設定、解析方法などについて学習することができます。具体的には、アカウントの作成、トラッキングコードの実装、基本レポートの分析、目標やキャンペーンのトラッキングの設定などが含まれます。この学習プログラムをしっかりと受講し、内容を理解することでGAIQの試験に合格するチャンスを高めることができます。GAIQ取得を目指す方々にとって、Googleアナリティクスアカデミーは非常に有効な学習ツールと言えるでしょう。
一方、Googleアナリティクス認定資格(GA4対応)は、Googleスキルショップで学習できます。
Googleスキルショップでは、無料のオンライントレーニングを通じて、Googleのビジネス向けツールのスキルを向上させることができ、自分のペースで学習を進めることができます。特に、「Google アナリティクス 4」には学習プログラムが用意されており、学習者は自身のレベルに合わせて学ぶことができます。この学習プログラムは、Google アナリティクスの基礎から高度な知識までをカバーしています。
2つのGoogleアナリティクス資格の勉強方法
2つのGoogleアナリティクス資格取得のための勉強方法をご紹介します。
- 一般的な勉強方法
- 効率的に取得できる勉強方法
に分けて教えます。
難易度の関係から、初心者の方には、GAIQの資格からの取得をおすすめします。
1.一般的な勉強方法
学習するステップ
アナリティクスアカデミーやスキルショップは、Googleが提供するオンライン学習サイトで、各資格に関するコースが受講できます。 スキルショップ内の学習プログラムでは、各資格に対応したe-ラーニングコースが用意されており、テキストや動画で内容を学ぶことができます。
Google アナリティクス初級者向けコース(GAIQ向け)
スキルショップだけでなく、書籍で学習するのも良いでしょう。
網羅的にわかりやすく解説してくれます。
書籍はかなり分厚いため、
スキルショップでわからない内容を書籍で補完する勉強方法をおすすめします。
知識が定着したと感じたら、本番の試験を受けてみましょう。
2.効率的に取得できる勉強方法
時間をショートカットして効率的に取得する方法を教えます。
それは、問題集を購入して、問題を解き、出題パターンを暗記する方法です。
合格までの勉強方法
おすすめの問題解答集は以下です。
解答と解説がセットになっているので、効率良く学習できます。
問題を演習用で使うのではなく、暗記用として使います。
いきなり解くのではなく、まず問題を見て、すぐに解答と解説を読みましょう。
考えても知識がないとわからないので、すぐに解答を読んだ方がスムーズに知識を吸収できます。
理解度や定着度に合わせて周回しましょう。
測定の問題集を読み込んだら、試験を受けてみましょう。
試験はすべて選択式のため、100%覚えなくても選択肢を見て正解と判断できればOKです。仮に不合格になったとしても24時間後に受験できるので、早めにチャレンジしてみましょう。
試験に不合格の場合は、わからない内容を再度問題集を見て確認しましょう。
2つのGoogleアナリティクス資格受験手順
2つのGoogleアナリティクス資格の手順は以下の通りです。
認定資格のページにアクセスします。(受験にはGoogleアカウントが必要です。)
ページに行くと、始めは英語で表示される場合があります。
日本語で表示したい場合は、「アクティビティを表示」をクリックすると、日本語になります。
測定の学習コンテンツがあります。eラーニングコースを受講できます。
「理解度テスト」と表示されているのが、本番の試験になります。
試験終了後すぐに結果が表示されます。80%以上正解で合格です。不合格でも得点率がわかります。
まとめ
Googleアナリティクスの2つの資格について、GAIQとGA4対応の違いを中心に紹介してきました。
最短で合格したい場合は、以下の問題集(全問解答と解説付き)がおすすめです。