Amazon DSPとは。特徴や仕組み、セグメントやクリエイティブを紹介

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この記事では、Amazon DSPについて詳しく解説します。Amazon DSPの特徴やその仕組み、Amazon広告を組み合わせて使うメリットや、知っておきたい基本的な用語について説明します。他にも、配信できるセグメントやクリエイティブなど、この記事を読めば、Amazon DSPの基本が全てわかります。

目次

Amazon DSPとは

Amazon DSP(Demand-Side Platform)は、Amazonが提供する広告プラットフォームです。

Amazon内と外部提携サイトへ広告を掲載することができます。

Amazonが保有する購買・閲覧履歴、リアルタイムのショッピングデータ、数億点以上の商品を基に設計されたセグメントによって、ターゲットカスタマーへの幅広いリーチが期待できる広告です。

特徴として、Amazon外部のサイトでもAmazonユーザーに対して自社商品の広告を配信することができます。これにより、Amazonサイト外部でもターゲットとなるユーザーにアプローチし、自社の商品やサービスをPRすることが可能になります。

Amazon DSPとAmazon広告を組み合わせて使うメリット

Amazon広告を利用している方は、Amazon DSPを使うことで相乗効果を生むことができます。

  1. Amazon DSPでターゲットオーディエンスに広告を配信し、ブランド認知度や商品知識を高める
  2. 広告に興味を持ったユーザーがAmazon内で商品検索や購入を行う
  3. Amazonスポンサー広告で検索結果や商品詳細ページに広告を表示し、再度ユーザーにアピールする
  4. ユーザーが商品を購入すると、Amazonのオーディエンスデータに反映される
  5. Amazon DSPでそのオーディエンスデータを使って、リピート購入やクロスセルなどの広告戦略を展開する


このようにして、Amazon DSPとAmazonスポンサー広告を連携させることで、相乗効果を生み出すことができます。

オンサイトとオフサイトの意味

Amazon DSPでは、オンサイトとオフサイトという2つの用語を知っておく必要があります。

これらの用語は、広告が表示される場所に関連しています。

オンサイト

オンサイトとは、広告がAmazonのウェブサイト内で表示されることを意味します。

これにより、Amazonのユーザーが商品やサービスに興味を持っているときに、関連する広告が表示されることができます。オンサイト広告は、ユーザーがAmazon内で検索や閲覧を行っている際に、そのページに関連する広告が表示される形で実現されます。これにより、広告主はユーザーが購買意欲を持っているタイミングでアプローチすることができます。

オフサイト

一方、オフサイトとは、広告がAmazonのウェブサイト以外の場所で表示されることを指します。

オフサイト広告は、Amazon Publisher Service(APS)や外部のサプライサイドプラットフォーム(SSP)が提供する広告枠に掲載されます。これにより、Amazonのユーザーが他のウェブサイトやアプリを利用している際にも、Amazon DSPを利用した広告が表示されることができます。

リンクインとリンクアウトの違い

Amazon DSPでは、広告をクリックしたユーザーが遷移する先を、Amazon内かAmazon外かで分けることができます。これをリンクインとリンクアウトと呼びます。

リンクイン

リンクインとは、広告からAmazon内へ遷移させることです。例えば、商品詳細ページやストアページなどに飛ばすことができます。この場合、ユーザーはすぐに購入やカート追加などの行動を取ることが可能です。また、Amazon内であれば、他の商品やレビューなども見ることができます。リンクインは、主に自社商品の売上を伸ばしたい場合やブランド認知度を高めたい場合に有効です。

リンクアウト

一方、リンクアウトとは、広告からAmazon外へ遷移させることです。例えば、自社サイトやLPなどに飛ばすことができます。この場合、ユーザーは自社サイトやLPで提供される情報やコンテンツを見ることができます。また、自社サイトやLPからも購入や問い合わせなどの行動を取ることが可能です。リンクアウトは、主に自社サイトやLPへの流入を増やしたい場合や購入前に情報提供したい場合に有効です。

Amazon DSPの広告掲載面

Amazonのトップページ

商品詳細ページ

Amazon以外の掲載面

Amazon以外のページにも掲載枠があります。
Amazonと提携する掲載枠へ広告を出稿することができ、Amazonのセグメントデータを利用して認知を得ることができます。

Amazon DSPの最低出稿費用

Amazon DSPは、広告配信方法によってセルフサービスとマネージドサービスの2種類があり、最低出稿金額が異なります。

  • セルフサービス:最低出稿金額300万円
  • マネージドサービス:最低出稿金額150万円

セルフサービスでは、広告主自身がキャンペーンを管理することができますが、最低出稿金額は300万円となっています2。マネージドサービスでは、Amazon側がキャンペーンを運用することになりますが、最低出稿金額は150万円となっています。

これらの最低出稿金額は月額のものであり、広告効果や予算管理に影響します。例えば、セルフサービスでは自由度が高い反面、コストパフォーマンスやROI(投資利益率)を考慮する必要があります。また、マネージドサービスでは運用負担が少ない反面、広告内容や配信先を確認できない場合もあります。

引用:Amazon広告媒体資料

Amazon DSPで利用できるセグメント

広告で利用できる「セグメント」とは、特定の条件で絞り込んだ見込み客のグループのことです。セグメントを活用することで、ターゲットに絞った効果的なアプローチが可能となります。

利用できる主要なセグメントは以下の5つです。

  • ホットカスタマー
  • ライフスタイル
  • ASINリターゲティング
  • クライアントデータを利用したターゲティング
  • デモグラフィックターゲティング

それぞれ解説します。

ホットカスタマー

ホットカスタマーは、Amazon内で商品を検索したり、カートに入れたり、購入したりしたユーザーを指します。

このセグメントは、購買意欲が高く、広告主の商品に関心がある可能性が高いユーザーです。そのため、広告主はこのセグメントに対して効果的なアプローチを行うことができます。

ホットカスタマーは、さらに細かく分類することができます。以下のサブセグメントがあります。

  • ビューアブル:商品詳細ページを見たユーザー
  • カートイン:カートに商品を入れたユーザー
  • 購入者:商品を購入したユーザー
  • リピート購入者:同じ商品やカテゴリの商品を複数回購入したユーザー


これらのサブセグメントによって、広告主は自分の目的や戦略に合わせて最適なターゲティングを行うことができます。

例えば、ビューアブルやカートインのユーザーに対しては、購買促進やコンバージョン向上のための広告を配信することが有効です。一方、購入者やリピート購入者に対しては、リピート率やLTV(Life Time Value)向上のための広告を配信することが有効です。

ライフスタイル

ライフスタイルは、Amazon内での商品の閲覧や購買履歴に基づいて、ユーザーのライフスタイルに関するセグメントを絞り込むことができます。

このセグメントは、広告主の商品やサービスに関連するライフスタイルを持つユーザーを見つけることができます。そのため、広告主はこのセグメントに対して効果的なアプローチを行うことができます。

ライフスタイルは、さらに細かく分類することができます。例えば、以下のようなサブセグメントがあります。

  • ペット:ペット関連の商品を閲覧や購入したユーザー
  • ガジェット:ガジェット関連の商品を閲覧や購入したユーザー
  • フィットネス:フィットネス関連の商品を閲覧や購入したユーザー
  • 旅行:旅行関連の商品を閲覧や購入したユーザー


これらのサブセグメントによって、広告主は自分の目的や戦略に合わせて最適なターゲティングを行うことができます。

例えば、ペットやガジェットなどの趣味性が高いサブセグメントに対しては、ブランド認知度向上や新規顧客獲得のための広告を配信することが有効です。一方、フィットネスや旅行などのニーズ性が高いサブセグメントに対しては、コンバージョン向上やリピート率向上のための広告を配信することが有効です。

ASINリターゲティング

ASINリターゲティングは、Amazon内で特定の商品や類似商品を閲覧したユーザーに対して広告を配信することができます。このセグメントは、広告主が指定した商品のASIN(Amazon Standard Identification Number)に基づいて作成されます。ASINとは、Amazon内で商品を識別するためのコードです。

ASINリターゲティングのサブセグメントは以下3種類あります。

  • 購買セグメント:特定の商品やブランドに属する商品を購入したユーザー
  • 閲覧セグメント:特定の商品やブランドに属する商品を閲覧したユーザー
  • 類似セグメント:類似商品の商品詳細ページを閲覧したユーザーや自社もしくは関連するブランドキーワードに関して検索したユーザー

クライアントデータを利用したターゲティング

広告主が自社で保有するユーザーのデータを活用して、オーディエンスを作成することができます。以下のデータがあります。

  • ピクセル
  • 顧客リスト:メールアドレス,モバイルID
  • DMP転送

これらのデータは、Amazon DSPにアップロードされて匿名化された後、Amazonが保有するユーザーデータと照合されます。その結果、広告主が狙いたいユーザーに特化したオーディエンスを作成することができます。

クライアントデータを利用したターゲティングは、以下のようなメリットがあります。

  • 自社サイトやCRMなどで蓄積したユーザーデータを有効活用できる
  • Amazon内外で高いリーチ率や精度を実現できる

デモグラフィックターゲティング

デモグラフィックターゲティングでは、ユーザーの年齢や性別などの人口統計的な属性に基づいて、オーディエンスを作成することができます。以下の属性があります。

  • 性別
  • 職業
  • 子供の有無
  • 年齢
  • 世帯年収

これらの属性は、Amazonが保有するユーザーデータやサードパーティデータから推測されます。その結果、広告主が狙いたいターゲット層に特化したオーディエンスを作成することができます。

Amazon DSPのクリエイティブについて

AmazonDSPで配信可能なクリエイティブは以下の3種類です。

  • 静止画バナー広告
  • eコマース広告
  • 動画広告

それぞれ解説します。

静止画バナー広告

商品の機能性や特徴のビジュアル訴求が可能です。

バナーの規定は以下になります。

Amazon広告公式資料

静止画バナー広告では、以下の特徴を持つバナーが良いパフォーマンスの傾向です。

  1. 背景が白やグレーで明るい:コントラストの強い配色よりも白やグレーのような明るい背景色のバナーの方がパフォーマンスが良い傾向です。
  2. シンプルなデザイン:配置する要素を「ロゴ・コピー・商品画像」の、最小限にしたシンプルなバナーの方がパフォーマンスが良い傾向です。
  3. ロゴを画像の上から1/3までに入れる:ロゴを上から 1/3までに入れた方がパフォーマンスが良い傾向です。

eコマース広告

eコマース広告では、Amazonの商品詳細ページに掲載されている商品画像や価格などの情報を自動的に取得して、広告に表示することができます。

以下の5つのパターンがあります。

  • カートに入れる/カートに入れて予約注文する
  • クーポン
  • カスタマーレビュー
  • 今すぐチェック

引用:Amazon広告公式:eコマースディスプレイクリエイティブ

リンクイン(広告からAmazon内へ遷移)ではeコマース広告をおすすめします。

カスタムイメージやロゴ、ヘッダーなどのオプションは使用しない方がパフォーマンスが高い傾向です。

eコマース広告のメリットは以下になります。

  1. 購入率が高い:「カートに入れる」機能で購入導線のショートカットができる
  2. バナーの作成が不要: ASINを入力するだけで最低限の広告フォーマットが自動生成される
  3. 審査期間が短い: 静止画バナーと比べて審査期間が比較的短く、不承認も発生しにくい

eコマース広告はさらに、

  • Dynamic eCommerce(DeA)
  • Responsive eCommerce(ReC)

の2つに分類されます。

DeAでは、配信したいすべてのサイズの画像を作成する必要があります。一方、ReCでは、1つのサイズの素材を作成するだけで、自動的にすべてのサイズに調整されるため、手間が省けます。

DeAでは、特定のサイズに絞って広告を配信できますが、ReCはすべてのサイズに自動的に調整されるため、細かい指定ができないことや、各サイズごとの配信結果レポートを参照することができないといったデメリットも存在します。

動画広告

動画広告は、現在Amazon広告で唯一オフサイト(外部)配信が可能な形式です。しかし、Amazon内での配信は行えず、Amazon内で動画広告を活用したい場合は、スポンサーブランドビデオ広告純広告を利用するしかありません。

この動画フォーマットを使うことで、商品やブランドのイメージをより魅力的にユーザーに伝達することができます。

動画の規定は以下になります。

まとめ

この記事では、Amazon DSPというサービスについて詳しく解説しました。

Amazon DSPは、Amazonが提供するデマンドサイドプラットフォームで、インターネット上のさまざまな媒体に広告を表示することができます。Amazon DSPの特徴やメリット、利用できるセグメントやクリエイティブなどを紹介しました。

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この記事を書いた人

木本旭洋のアバター 木本旭洋 株式会社イールドマーケティング代表取締役

株式会社イールドマーケティング代表。大手広告代理店でアカウントプランナー、スタートアップで広告部門のマネージャーを経験後、2022年に当社を創業。Webマーケティングを得意としている。

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