Amazonスポンサーディスプレイ広告(SD広告)についてこの記事で解説します。スポンサーディスプレイ広告の特徴や広告運用方法、入札方法などをご紹介します。
Amazonスポンサーディスプレイ広告(SD広告)とは
Amazonスポンサーディスプレイ広告(SD広告)とは、Amazon内で配信できる画像広告、もしくは動画広告のことです。
画像広告の場合、独自でバナーを用意しなくても配信できます(商品ページの画像が表示)。
Amazon内の商品詳細ページやその他の商品関連ページに表示されるほか、Amazon外のウェブサイトやアプリにも表示されます。ブランド登録を行っていれば、カスタムクリエイティブでブランドロゴやテキストを使用することもできます。
広告掲載面
スポンサーディスプレイ広告は、Amazonのトップページや商品詳細ページに掲載できる広告です。
ディスプレイ広告と動画広告の表示例を紹介します。
ディスプレイ広告掲載イメージ

動画広告の掲載イメージ

動画広告も利用できるようになりました。画像広告に比べて、クリック率が高い傾向にあります。
特徴①オーディエンスを選択して配信できる
特徴の一つは、オーディエンスを選択して配信できることです。オーディエンスとは、商品やカテゴリーに興味・関心を示したり、購入したりしたユーザーのグループです。
これらのオーディエンスに対して自分の商品やブランドを紹介することができます。また、オーディエンスごとに異なるクリエイティブやメッセージを設定することも可能です。
特徴②リターゲティングができる
特徴のもう一つは、リターゲティングができることです。リターゲティングとは、自分の商品やブランドに関心を示したユーザーに対して、再度広告を表示することです。
以下のリターゲティングを行うことができます。
- 閲覧リマーケティング:自分や競合他社の商品やカテゴリーを閲覧したユーザーに対して、Amazon内外で広告を表示する
- 購入リマーケティング:自分や競合他社の商品やカテゴリーを購入したユーザーに対して、Amazon内外でクロスセルやアップセルなどの広告を表示する
これらのリターゲティングによって、ユーザーの購買意欲を高めたり、ロイヤルティを向上させたりすることができます。また、リターゲティングごとに異なるクリエイティブやメッセージを設定することも可能です。
ターゲティングは大きく分けて5種類
種別 | ターゲティング | 説明 |
商品ターゲティング | カテゴリー | 「動的セグメント」と「商品カテゴリー」の2種類 |
商品ターゲティング | 商品(ASIN) | 商品単位で広告表示 |
オーディエンス | Amazonオーディエンス | 4種類のオーディエンスを選択。(詳細は広告の設定方法で紹介) |
オーディエンス | 閲覧リマーケティング | 商品を閲覧したユーザー |
オーディエンス | 購入リマーケティング | 商品を購入したユーザー |
大きく分けて「商品ターゲティング」または「オーディエンス」の2種類、
- 商品ターゲティング:商品を中心としたターゲティング手法
- オーディエンス:ユーザーの属性を利用したターゲティング手法
さらに上記の5つターゲティングが可能です。

オートターゲティングはなく、自身で設定するマニュアルターゲティングのみになります。
画像クリエイティブの規定
スポンサーディスプレイ広告は、宣伝したい商品を追加すると、自動でクリエイティブが作成されます。
そのまま配信もできますし、独自で設定することも可能です。独自で設定する場合のクリエイティブの規定を紹介します。
任意で設定できる項目は、以下になります。
- ロゴ
- 見出し
- 画像
それぞれの詳細↓
1.ロゴ
ロゴの要件
項目 | 規定 |
寸法 | 600×100ピクセル以上 |
ファイルサイズ | 1MB未満 |
ファイル形式 | PNGまたはJPEG |
ロゴに関するガイドライン
項目 | 説明 |
ブランドロゴの使用 | ブランドの登録済みロゴを必ず使用してください。商品やライフスタイルの画像、またはロゴの組み合わせは却下されます。 |
スペースを埋める | 利用可能なスペースをロゴで完全に埋めます。登録したロゴの一部ではない余分な空白やパディングをすべて切り取ります。![]() |
コントラストを確保する | 特にテキストがある場合は、視認性を高めるためにコントラストの高い色を使用します。コントラストが低い配色は見づらくなる可能性があるため、使用を避けてください。![]() |
テキストを大きくして読みやすくする | ロゴ内のテキストが読める大きさであることを確認します。ロゴは、小さな画面でも読みやすいものでなければなりません。ロゴにキャッチフレーズやテキストを追加することは避けてください。![]() |
2.見出し
見出しの要件:50字以内
見出しに関するガイドライン
項目 | 説明 |
会話調の表現にする | ブランドに合ったトーンを使って、購入者に会話のように話しかけます。過度の句読点を避け、スペルや文法ミスをチェックしてください。 例: ![]() |
メリットに焦点を当てる | あなたのブランドをユニークで価値あるものにしているメリットや特徴をアピールしてください。商品名を繰り返したり、過度に一般的な記述を使用したりしないでください。 例: ![]() |
少ない言葉で多くを伝える | 簡潔にします。誰もが理解しやすい簡単な表現を使用します。誤解されたり、世界中のオーディエンスを対象にしなくなってしまう可能性のあるスラングやイディオムは避けてください。 例: ![]() |
行動できるようにする | 購入者に、ブランドや商品とつながるための次のステップに進むよう促します。「ここをクリック」など、購入者に行動を起こすよう圧力をかける可能性のある急がせるようなフレーズは避けてください。 例: ![]() |
3.画像
画像の規定
項目 | 規定 |
画像サイズ | 1200×628ピクセル以上 |
ファイルサイズ | 5MB以下 |
ファイル形式 | PNGまたはJPEG |
コンテンツ | 画像にテキスト、グラフィック、ロゴが追加されていない |
画像に関するガイドライン
項目 | 説明 |
商品とその価値を示す | 現実的な設定で、または魅力的な背景を使って商品を取り上げます。これは、外観だけでなく、製品の価値を示すのに役立ちます。無地の白い背景は使用しないでください。![]() |
できるだけシンプルに | テキストを使用せずに、視覚的にインパクトのある瞬間やアイテムを画像の中心にします。コラージュ、グラフィック、オーバーレイテキストで画像を複雑にすることは避けてください。![]() |
品質を高めて信頼を獲得する | 見た目が美しい高解像度の画像を使用します。これは、購入者の信頼性を高め、安心させるのに役立ちます。ぼやけている、縦横比がおかしい、画像の周囲に余分なスペースがあるなど、品質の問題がないようにしてください。![]() |
みんなとつながる | すべてのお客様に広告主様のブランドとのつながりを促します。これは、お客様の幅広い多様性を反映したモデルを取り入れることで達成できます。![]() |
動画クリエイティブの規定
動画クリエイティブの規定について、以下の3つに分けて紹介します、
- 動画の仕様規定
- 音声の仕様規定
- 動画のガイドライン
1.動画の仕様規定
項目 | 規定 |
アスペクト比 | 16:9 |
サイズ | 1920×1080(最小) |
最大ファイルサイズ | 500MB |
ファイル形式 | H.264、MPEG-2、MPEG-4 |
長さ | 6~45秒 |
フレームレート | 23.976、24、25、29.97、29.98、または30fps |
ビットレート | 1Mbps(最低) |
動画ストリーム | 1つのみ |
2.音声の仕様規定
項目 | 規定 |
言語 | 広告の地域と一致する必要があります |
サンプルレート | 44.1kHzまたは48kHz |
コーデック | PCMまたはAAC |
ビットレート | 96kbps(最低) |
フォーマット | ステレオまたはモノラル |
音声ストリーム | 1つのみ |
3.動画のガイドライン
項目 | 規定 |
動画の終わり | 動画は、最大再生時間で突然終了してはいけません。動画の再生が中断されると、不完全な動画の印象を与え、カスタマーエクスペリエンスが低下する場合があります。 |
インターフェイス | 動画内の重要なコンテンツは、ユーザーインターフェイスにかからないようにしてください。セーフエリアテンプレートをダウンロードして、動画がこのガイドラインに準拠していることを確認してください。例外: 音声のない動画。 |
形式と解像度 | 形式と解像度を最適化します。コンソールで提供されている動画と音声の仕様に従っていることを確認します。 |
注意点 | 動画では、カスタマーレビュー、レビューの星の数、Amazonの商標、商品、サービスへの言及は一切認められていません。 |
余分なフレームを切り取る | フェードイントランジションなしで動画がフレームいっぱいに埋まるようにして、より訴求性の高いエクスペリエンスを実現します。 |
品質を高めて信頼を獲得する | 背景の上でテキストがはっきり見えるようにし、広告テンプレートの読みやすさを妨げないようにします。急なトランジションや不明瞭なトランジションは避けてください。ぼやけていたり、点滅、回転など、気が散るようなビジュアルの使用は控えます。 |
商品に焦点を絞り、簡潔にまとめる | 商品を表示し、最初の数秒以内に価値を実証します。取り上げるアイデアやCTA(コールトゥアクション)が多すぎないようにします。ウェブサイトやソーシャルメディアのURLを除外します。 |
スポンサーディスプレイ広告とAmazon DSPの違い
同じディスプレイ広告であるAmazon DSPとの違いについても紹介します。
違い | スポンサーディスプレイ | DSP |
クリエイティブの違い | 広告クリエイティブが自動的に生成 | クリエイティブを個別に作成 |
課金式の違い | クリック課金制(CPC)もしくはインプレッション課金制(CPM) | オークション方式や固定価格方式 |
ターゲティングの違い | 商品やカテゴリーに関心関心を示したユーザー | より幅広いオーディエンスやセグメント |
Amazon DSPについて詳しく知りたい方は以下の記事を参照してください。

スポンサーディスプレイ広告ができる条件
利用できる条件は以下になります。
- 出品プランが「大口出品者」
- Amazonにブランド登録をする
大口出品者とは、月額4,900円(税抜き)のプラン料金を支払うことで、商品が何点売れても成約料を支払わなくて済む出品形態です。大口出品者になるには、セラーセントラルから登録することができます。
Amazonブランド登録とは、出品する商品が正規のものであることをAmazonに証明して承認を受けることです。
Amazonスポンサーディスプレイ広告の設定方法
配信までに必要な設定方法を解説します。
①キャンペーンの作成
広告を掲載するための最初のステップは、キャンペーンの作成です。
キャンペーンのページに行き、キャンペーンの作成をクリックします。

キャンペーンの種類の選択で「スポンサーディスプレイ広告」を選択します。

以下を入力してください。
- キャンペーン名:任意の名前を記載
- 開始日・終了日:指定がある場合は設定
- 1日の予算:必須で設定

②広告グループの作成
広告グループ名を入力します。

③入札額の最適化

以下の3つから選択できます。一般的にはコンバージョンに合わせた最適化を利用します。
- リーチに合わせた最適化:関連性の高いオーディエンスに広告を表示し、リーチを最大化することにより、商品の認知度を高めます。
- ページの訪問数に合わせた最適化:広告をクリックする可能性が高い購入者に広告を表示することで、商品の検討を促進します。
- コンバージョンに合わせた最適化:商品を購入する可能性が高い購入者に広告を表示することで、売上を伸ばします。
④広告のフォーマット

画像と動画から選びます。
⑤広告を掲載する商品

宣伝したい商品を選択します。
- 検索:ASINまたは商品で検索して1個づつ追加
- リストを入力:ASINリストをコピペ
- アップロード:ASINリストをテンプレートを使用してアップロード
⑥ターゲティング

- 「コンテキストターゲティング」または「オーディエンス」を選択
⑥-1.コンテキストターゲティングの場合

- 商品は「カテゴリ」と「個々の商品(ASIN)」で指定する2パターンが設定可能 ※同一グループにカテゴリと個々の商品を両方入れることも可能
- カテゴリ:カテゴリランキングで使用されているカテゴリで設定可能
- 個々の商品:ASIN単位で設定可能
- 検索:ASINまたは商品で検索して1個づつ追加
- リストを入力:ASINリストをコピペ
- アップロード:ASINリストをテンプレートを使用してアップロード
⑥-2.オーディエンスの場合

- Amazonオーディエンス
- 閲覧リマーケティング
- 購入リマーケティング
から選択できます。
⑥-2-1.閲覧リマーケティング:広告商品、商品カテゴリー、ブランド、その他の商品特徴の詳細ページを閲覧した買い物客にリーチします。
商品(広告商品や類似商品を閲覧した買い物客に自動的にリーチします。) 「広告商品」または「広告商品に類似」
大カテゴリー | 小カテゴリー | 説明 |
動的セグメント | 広告商品 | 対象商品の商品詳細ページを閲覧した買い物客に表示 |
動的セグメント | 広告商品に類似 | 対象商品と類似する商品の商品詳細ページを閲覧した買い物客に表示 |
オーディエンスのカテゴリー | 対象カテゴリーの商品の商品詳細ページを閲覧した買い物客に表示 |
商品詳細ページに訪れて何日間のユーザーを対象にするかを「ルックバック」の項目で選択することができます。
対象期間は
- 7日
- 14日
- 30日
- 60日
- 90日
から選択することができます。
30日以内の購買ユーザーへの配信は自動的に除外されます。広告対象商品とターゲティング商品をわけることは出来ません。
カテゴリ:さまざまなカテゴリーの詳細ページを表示した買い物客にリーチします。ブランドや価格帯などで絞り込むことができます。 ※複数選択可能

カテゴリ全体を選択することもでき、「ブランド」や「価格帯」、「レビュー」「配送」の条件で絞り込むことも可能。

⑥-2-2.購入リマーケティング:選択した項目に該当する商品を購入した買い物客にリーチします。
大カテゴリー | 小カテゴリー | 説明 |
動的セグメント | 広告商品 | 対象商品の購入者に表示 |
動的セグメント | 広告商品に類似 | 対象商品と類似する商品の購入者に表示 |
オーディエンスのカテゴリー | 選択したカテゴリーに含まれる商品の購入者に広告が表示 |
商品購入後、何日間のユーザーを対象にするかを「ルックバック」の項目で選択することができます。
対象期間は
- 7日
- 14日
- 30日
- 60日
- 90日
から選択することができます。
⑥-2-3.Amazonオーディエンス:オーディエンスの内、Amazonオーディエンスはさらに以下4種類に分かれます。
オーディエンス | 説明 |
インマーケット | 「売場内」にいて、最近特定カテゴリーの商品を購入したオーディエンスに働きかけることができます。シェアオブマインド(ブランドに対する好感度)を獲得するために、広告対象商品と同じカテゴリーのオーディエンスにリーチして、検討を促進するだけでなく、新規のセグメントを試して、商品の認知度の向上を図ります。 |
ライフスタイル | 認知度向上キャンペーン向けのオーディエンスであり、Amazon内でのショッピング、IMDbの閲覧、Prime VideoやTwitchのストリーミングなど、集計されたショッピングや閲覧のさまざまな行動を反映しています。これらの行動は、共有された好みを反映しており、「グルメ愛好家」、「スポーツ愛好家」、「テクノロジー愛好家」などのライフスタイルセグメントにマッピングされます。 |
興味・関心 | 興味・関心ベースのオーディエンスを使用することは、お客様が頻繁に閲覧および購入する商品に基づいて、見込み客への認知度を高めるのに役立ちます。これらのオーディエンスの例としては、「カナダの歴史に興味・関心がある」、「インテリアデザインに興味・関心がある」などがあります。 |
ライフイベント | ライフイベントのオーディエンスは、休暇に出かける予定がある購入者の「まもなく旅行」などの人生の瞬間に基づいて、関連商品の認知度と検討を促進する機会を提供します。 |
基本的に「興味・関心」を選んでターゲティングするケースが多いです。
初心者の方は、宣伝したい商品に当てはまる「興味・関心」を選択して試してみてください。
⑦広告クリエイティブの設定(任意)
配信したいロゴ、見出し、画像を設定します。ただし、全て任意の要素です。
宣伝したい商品を追加すると、自動で広告が表示されます。
カスタマイズしたい場合は、個別で入稿します。

Amazonスポンサーディスプレイ広告の入札方法
商品ターゲティングの場合
- 入札額の初期値を設定:ターゲティングに対して一括で設定

- ターゲティングごとに入札額を設定

オーディエンスの場合
- 入札額の初期値を設定:ターゲティングに対して一括で設定
まとめ
Amazonスポンサーディスプレイ広告は、セルフサービスで簡単に始められるだけでなく、効果測定や最適化も容易です。
Amazonに登録されている商品については、画像を準備しなくても配信することができます。
興味がある方はぜひお試しください。
参考:Amazon広告の運用のコツとは?広告の種類や出し方、それぞれの広告の運用のコツについても詳しくご紹介! | 株式会社CARDS』