退職前アドバイザーの評判は怪しい?口コミと特商法から実態を検証

「退職前アドバイザーってSNSでよく見るけど、怪しくない?」「給付金の申請サポートにお金を払う価値はあるの?」と感じている方は多いのではないでしょうか。

退職後の給付金サポートは、ここ数年で急に広告を見かけるようになったサービスです。受給額の大きさを前面に出した広告も多いため、警戒心を持つのは自然な反応だと思います。

私はこれまで大手広告代理店やスタートアップでの会社員、フリーランス、経営者、採用責任者と、立場を変えながら働いてきました。退職や転職の相談を受ける機会も多く、「辞めた後の生活費が不安で動けない」という声は何度も聞いてきました。一方で、広告を作る側として「お金がもらえる」系の訴求が誤解を生みやすいことも理解しています。

この記事では、退職前アドバイザーの評判・口コミに加え、公式サイトの特定商取引法に基づく表記(以下、特商法ページ)を一次情報として確認し、怪しいと言われる理由を中立的に検証します。そのうえで、どんな人なら利用を検討する価値があるのかを整理しました。

目次

退職前アドバイザーとは?運営会社とサービス内容

まずは、退職前アドバイザーがどんな会社によって、どんな内容で提供されているのかを確認しておきましょう。「怪しいかどうか」を判断するうえで、運営元の情報がはっきりしているかは最初に見るべきポイントです。

運営会社は株式会社founce

退職前アドバイザーの特商法ページには、運営会社の情報が次のように記載されています。

項目内容
販売業者名株式会社founce
運営統括責任者代表取締役 河村謙信
所在地東京都港区港南2-16-4 品川グランドセントラルタワー8階
電話番号06-7713-1474
メールアドレスJimu@founce.co.jp

販売業者名、運営統括責任者、所在地、電話番号、メールアドレスがいずれも特商法ページに明記されています。

運営会社名や責任者、連絡先が公開されていない業者は、それだけで警戒すべきです。その点、退職前アドバイザーは最低限の事業者情報を開示しています。ただし、所在地の表記には気になる点もあるため、後ほど「怪しいと言われる理由」の見出しで詳しく扱います。

サポート対象は基本手当と傷病手当

退職前アドバイザーは、退職後に受け取れる給付金の申請をサポートするサービスです。公式サイトでは、退職後に受給できる退職給付金を最大限受け取るためのサポートを提供するとしており、ここでいう退職給付金は傷病手当・失業手当・再就職支援手当をまとめた呼び方だと説明されています。

特商法ページの契約内容を見ると、サポート対象として明記されているのは主に次の2つです。

  • 基本手当:一般に「失業保険」と呼ばれる、雇用保険から支給される手当
  • 傷病手当:求職の申し込み後に、病気やけがで働けない状態が続く場合に雇用保険から支給される手当

提供期間の項目では、雇用保険法に規定する基本手当と傷病手当のそれぞれについて、受給を希望する場合のサポート期間が定められています。

無料面談から始まるサポート内容

退職前アドバイザーの利用は、無料の個別面談から始まります。公式サイトから公式LINEを友だち追加し、面談では退職時期や雇用保険の加入状況、体調面などを確認したうえで、受給までの流れや必要書類、進め方の方針が案内される形です。

契約前には受給できるかどうかの受給金額診断があり、契約後は申請書類に不備がないかのチェックなど、申請をスムーズに進めるための手助けを受けられるとされています。

つまり、給付金を「代わりにもらってくれる」サービスではありません。申請するのはあくまで本人で、退職前アドバイザーは制度の選び方や手続きの進め方をアドバイスする立場です。この点を誤解したまま契約すると、「思っていたサービスと違う」という不満につながりやすいので注意してください。

契約は短期・中期・長期の3種類

特商法ページによると、契約は「短期」「中期」「長期」の3種類に分かれており、それぞれ一括払いと分割払いが選べます。さらに、基本手当のみ、傷病手当のみ、両方の受給を希望する場合といった受給内容ごとに料金表が設けられています。

サポート期間の目安も受給内容によって異なります。

受給を希望する給付提供期間の目安45歳以上の場合
基本手当のみ契約から10か月12か月
傷病手当のみ契約から28か月30か月
基本手当と傷病手当の両方契約から28か月30か月

提供期間は、基本手当の受給希望者で契約から10か月、傷病手当または両方の受給希望者で28か月が目安とされ、契約時点で45歳以上の場合はそれぞれ12か月、30か月が目安になっています。

具体的な金額や解約時の違約金は、後半の「特商法ページで分かる料金と解約条件」で詳しく解説します。

退職前アドバイザーの評判・口コミを検証

続いて、実際に退職前アドバイザーがどのように評価されているのかを見ていきます。ここでは公式サイトに掲載されている声と、SNSや第三者サイトで見られる声を分けて整理します。

良い評判・口コミ

良い評判の多くは、公式サイトに掲載されている利用者の声です。公式サイト掲載の声は運営側が選んだものなので、そのまま鵜呑みにはできません。それでも、どんな人がどんな目的で利用しているのかを知る材料にはなります。

手続きの不安が減り受給できた

公式サイトには、自分で給付金について調べたものの一人では解決できず、最終的に退職前アドバイザーにたどり着いたという声が掲載されています。他にも、別の会社のサポートを契約していたが退職前アドバイザーに乗り換えたという声や、退職直前に別の会社から断られた後、代表が直接すぐに個別面談を設けてくれたという体験談も紹介されています。

給付金の制度は、退職理由や体調、雇用保険の加入期間によって使える制度や手続きが変わります。調べるほど分からなくなるという方にとって、状況を整理してもらえる点は評価されているようです。

給付を受けながら転職準備ができた

SNS広告で退職前アドバイザーを知り、退職後に毎月23万円ほどを受給しながらシステムエンジニアを目指して学習したという声も掲載されています。

第三者サイトでも、給付金を受け取ることで焦らずに転職活動ができたという口コミが紹介されています。

採用責任者として多くの応募者と面談してきた経験から言うと、生活費に追われて転職先を急いで決めた人ほど、入社後のミスマッチに悩みやすい傾向があります。給付金を正しく受け取り、次のキャリアを考える時間を確保することには、金額以上の価値があると私は考えています。

悪い評判・怪しいという口コミ

一方で、SNSや掲示板には否定的な意見も見られます。

自分で手続きすれば費用は0円

代表的なのは「自分でやれば無料なのに、お金を払う必要があるのか」という声です。X(旧Twitter)では、非利用者の投稿として、過去に自分で手続きして費用をかけずに受給できたこと、ハローワークの職員が親切に教えてくれたことを挙げる声が確認されています。

これはもっともな指摘です。基本手当も傷病手当も、ハローワークで相談すれば無料で手続きの案内を受けられます。費用を払わずに自分で調べて手続きを進められるなら、それに越したことはないとする第三者メディアの見解もあります。

広告の受給額が大きすぎる

先ほどの投稿では、広告に出ている受給額についても疑問が示されていました。広告の400万円という金額に対し、実際はせいぜい300万円に届かない程度ではないかという趣旨の意見です。

受給額は、退職前の給与や年齢、雇用保険の加入期間、体調などによって大きく変わります。広告で示される金額は条件がそろった場合の上限に近い数字だと考え、自分がいくら受け取れるのかは個別に確認する必要があります。

また、Yahoo!知恵袋には知人が退職前アドバイザーを利用していたものの、あまり良さそうな雰囲気ではなかったという回答も見られました。伝聞ではありますが、満足度には個人差があることがうかがえます。

第三者の口コミが少ない点をどう見るか

退職前アドバイザーについて調べて気づくのは、第三者による口コミが非常に少ないことです。

マイナビニュースの調査では、SNSやネット上でポジティブな評判は確認できなかったとされています。社会保険労務士法人が運営するメディアでも、公式の実績規模に対して第三者の口コミがほとんど見つからず、口コミの少なさを前提に判断する必要があると指摘されています。

3,300人以上のサポート実績がある企業だとするレビュー記事もあり、実績の規模と口コミの量が釣り合っていない印象は否めません。

ただし、口コミが少ないことが、そのまま悪質であることを意味するわけではありません。マーケティングの立場から見ると、次のような事情も考えられます。

  • 退職理由や体調といった個人的な事情が絡むため、利用者が体験を公開しにくい
  • SNS広告経由でLINE登録から申し込みまで完結するため、比較サイトやレビューサイトに声が集まりにくい
  • 満足した人ほど、受給後は新しい仕事や生活に意識が向き、わざわざ発信しない

とはいえ、口コミで判断材料が得られない以上、利用を検討する側は公式サイトの情報、特に特商法ページや契約書の内容を自分で確認する姿勢が欠かせません。次のパートでは、退職前アドバイザーが怪しいと言われる理由を一つずつ検証していきます。

退職前アドバイザーが怪しいと言われる5つの理由

ここからは、退職前アドバイザーが「怪しい」と言われる理由を5つに分けて検証します。それぞれ、なぜそう見られるのか、事実として何が確認できるのかを分けて整理しました。

サポート費用が高額に感じられる

1つ目の理由は、サポート費用の高さです。特商法ページによると、契約金は最も安い短期の一括払いで28万円、最も高い長期の分割払いで72.6万円です。

公的な給付金の手続きは、ハローワークに相談すれば無料で進められます。その手続きのアドバイスに数十万円を払うと聞けば、割高に感じるのは当然です。

一方で、上位の比較記事の中には「料金が公式サイトに明記されていない」と指摘するものもあります。特商法ページを確認する限り、料金表は契約種別と支払方法ごとに公開されています。「料金が分からないから怪しい」という見方については、少なくとも特商法ページを見れば事前に把握できる状態だと言えます。

高いか安いかの判断は、自分の受給見込み額と手間をどう評価するかによって変わります。具体的な試算の考え方は、次の見出しで解説します。

「給付金400万円」などの広告表現

2つ目は、広告表現への警戒感です。退職前アドバイザーに限らず、「最大〇〇万円」といったお金がもらえる系の広告は、無条件に警戒され怪しく感じられやすいと指摘されています。

実際、SNSでは広告で示される400万円という金額に疑問を持つ声も見られました。

広告の現場にいた立場から補足すると、金額を大きく打ち出すクリエイティブは反応率が上がりやすい反面、「自分もその金額をもらえる」と誤解させるリスクがあります。受給額は、退職前の給与、年齢、雇用保険の加入期間、体調などの条件によって大きく変わります。広告の数字は参考程度にとどめ、自分の条件での見込み額を面談で確認することが大切です。

SNSのインフルエンサーPRが多い

3つ目は、SNSでのプロモーション手法です。退職前アドバイザーはSNS上でインフルエンサーを起用したプロモーションを多く行っており、そのインフルエンサー自身の信用がサービスの信頼感に大きく影響していると分析されています。

インフルエンサーによるPR自体は一般的なマーケティング手法で、違法でも不適切でもありません。ただし、PRという手法そのものに抵抗がある人もおり、もともと怪しく見えやすいお金がもらえる系の広告の印象を、さらに強めている可能性があるとも指摘されています。

PR投稿を見て興味を持った場合は、投稿内容ではなく公式サイトや契約書面で条件を確かめる習慣をつけておくと安心です。

会社所在地の移転や表記の揺れ

4つ目は、会社所在地に関する点です。現在の特商法ページでは、所在地は東京都港区港南の品川グランドセントラルタワー8階となっています。

しかし、同じページ内のプライバシーポリシーでは、個人情報の共同利用の管理責任者として、大阪市中央区大手通のビルの住所が記載されています。電話番号も大阪の市外局番である06から始まる番号です。

第三者メディアでは、以前は大阪にオフィスがあり、その後東京へ移転したようだと報告されています。さらに、移転先の住所はレンタルオフィスで、実際は登記のみを変更している可能性が高いという見方も示されています。

また、頻繁な社名変更や料金の分かりにくさを理由に、利用前に慎重な確認が必要なサービスだとする記事もあります。

事業拡大に伴う移転は珍しくありませんし、レンタルオフィスを本社にする企業も多くあります。所在地の変更だけで悪質と判断するのは早計です。ただ、表記が統一されていない点は、事業者情報の管理が行き届いていない印象を与えるのも事実です。契約時には、契約書面に記載された会社名と所在地を確認しておきましょう。

国民生活センターが同種サービスに注意喚起

5つ目は、国民生活センターによる注意喚起です。2025年12月3日、国民生活センターは失業保険の給付額などを増やせるとうたう申請サポートについて注意喚起を行いました。

この注意喚起では、相談件数が2021年度から約5倍に増えたことに加え、うつ病と診断されるためのマニュアルが送られてきたといった、不正受給を誘導するような手口が問題視されています。

注意すべきなのは、この注意喚起は特定の事業者を名指ししたものではなく、給付金申請サポートという業態全体に向けたものだという点です。社会保険労務士法人が運営するメディアでも、退職前アドバイザー自体に違法性を指摘する情報は確認されておらず、詐欺と判断される具体的な情報もないとしています。

同じメディアは、制度が適法であることと特定の業者が信頼できることはイコールではないとも述べています。私もこの考え方に賛成です。「詐欺ではない」ことと「自分にとって安心して任せられる」ことは、分けて判断する必要があります。

特商法ページで分かる料金と解約条件

ここからは、退職前アドバイザーの特商法ページをもとに、料金、支払方法、解約条件を整理します。契約前に必ず押さえておきたい部分です。

契約種別ごとの料金一覧

特商法ページに掲載されている料金は、次のとおりです。基本手当のみ、傷病手当のみ、両方の受給を希望する場合のいずれも、同じ契約種別であれば金額は共通です。

契約種別一括払い分割払い一括と分割の差額
短期28万円39.6万円11.6万円
中期39.6万円49.5万円9.9万円
長期60.5万円72.6万円12.1万円

支払方法は、一括払いなら銀行振込、クレジットカード、その他別途合意した方法から選べ、分割払いは銀行振込のみとされています。

表のとおり、分割払いを選ぶと一括払いよりも約10万〜12万円高くなります。手元の資金に余裕があるなら、一括払いのほうが総額は抑えられます。

一括払いと分割払いの違い

支払いのタイミングも、一括と分割で大きく異なります。

一括払いの場合

契約締結後に初回オリエンテーションを受け、その終了から3営業日以内に支払う決まりです。つまり、給付金を受け取る前に費用を全額用意する必要があります。

分割払いの場合

契約締結時に着手金として3万3,000円を支払います。その後は、基本手当または傷病手当を最初に受給した日と、失業日から3か月後の日のうち早いほうが属する月の末日から、完済まで毎月末に5万5,000円ずつ支払う形です。

分割払いは契約時の負担が小さい一方、給付金を受け取りながら毎月5万5,000円が出ていくことになります。たとえば短期の分割払いなら、着手金を除いた残り36.3万円を5万5,000円ずつ、約7か月かけて支払う計算です。受給中の生活費から毎月この金額を払い続けられるか、事前に家計を見ておきましょう。

中途解約時の違約金の仕組み

特商法ページには、中途解約に関する条件も記載されています。

  • 事業者と利用者のどちらも、書面または電磁的記録で通知すれば、いつでも中途解約できる
  • 業務着手前に利用者の都合で解約した場合でも、5万円(税抜)の違約金がかかる
  • 業務着手後に利用者の都合で解約した場合は、契約種別、支払方法、契約日からの経過期間に応じた違約金がかかる

契約日から1か月以内に解約した場合の違約金は、特商法ページの確認表によると次の範囲です。

契約種別一括払い分割払い
短期7万〜11万円11万〜16.5万円
中期11万〜16.5万円15万〜22万円
長期18万〜27.5万円22万〜33万円

同じ契約種別でも、受給を希望する給付の組み合わせによって違約金が変わります。ただ、確認表には契約種別の見出しが重複している箇所があり、どの組み合わせがどの金額に当たるのか読み取りにくい部分があります。また、今回確認できた範囲では、契約から1か月を過ぎた後の違約金は表に示されていませんでした。解約を考える可能性が少しでもあるなら、面談の段階で自分のプランの違約金を具体的に確認しておくことをおすすめします。

違約金は、解約の意思表示が届いた日から3か月目にあたる日が支払期限です。期限までに支払わなかった場合は、残額と遅延損害金をまとめて請求される可能性があります。

運営側は、契約直後の1か月間にサポート工数が集中するため、1か月以内とそれ以降で違約金を分けているという説明を載せています。

「いつでも解約できる」と書かれていても、実際には一定の費用負担が生じます。とくに、業務着手前でも違約金がかかる点は見落としやすいので注意してください。

費用と受給見込み額のバランスを試算

退職前アドバイザーを利用すべきかどうかは、最終的に「費用を払っても手元に残る金額に納得できるか」で判断することになります。

特商法ページには、総支給額40万円の人が長期契約を一括払いで結んだ場合、支給額679万8,780円から55万円のサポート費用を差し引き、624万8,780円を受け取れるという例が示されています。55万円は長期一括の60.5万円の税抜額と一致します。

一方、同じ条件で短期契約を一括払いにした例では、サポート費用が22万円として計算されています。料金表の短期一括は28万円のため、例示の金額とは一致しません。記載例はあくまで目安とされているので、実際の費用は契約書面の金額で確認するようにしてください。

自分で試算する際は、次の3点を比べてみるのがおすすめです。

  1. 受給見込み額:面談で提示された金額が、どの給付をどのくらいの期間受け取る前提なのか
  2. 実質的な手取り:受給見込み額から、選んだプランの費用を差し引いた金額
  3. 自分で手続きした場合との差:ハローワークで相談しながら自力で申請した場合に、同じ給付を受けられる見込みがあるか

3つ目が重要です。自力でも同じ給付を受けられるなら、差額はそのままサポート費用になります。反対に、制度を知らずに受給できる給付を取りこぼしてしまう可能性が高い人や、体調面や時間の都合で手続きを進めるのが難しい人にとっては、費用を払ってでもサポートを受ける意味があります。

退職前アドバイザーが向いている人・向かない人

ここまでの検証を踏まえると、退職前アドバイザーは「誰にでもおすすめできるサービス」でも「避けるべき詐欺サービス」でもありません。費用に見合う価値があるかどうかは、利用する人の状況によって大きく変わります。

利用が向いている人

次のような状況に当てはまる人は、無料面談で話を聞いてみる価値があります。

手続きに割く時間や気力がない人

退職前後は、引き継ぎや退職手続き、転職活動が重なり、想像以上に余裕がなくなります。体調を崩して退職する場合はなおさらです。

給付金を受給するには、状況によって必要な手続きや書類が異なり、心の余裕がなかったり手続きが苦手だったりして助けが欲しくなる人もいると指摘されています。

自分で調べる時間や気力がなく、手続きの抜け漏れで受給が遅れたり受け取れなかったりするリスクのほうが大きいと感じる人にとって、サポートを受ける意味は十分にあります。

受給できる制度を漏れなく知りたい人

給付金の制度は、退職理由や体調、年齢、雇用保険の加入期間によって使える制度や受給期間が変わります。基本手当と傷病手当のどちらを、どの順番で、どのくらいの期間受け取れるのかを自力で整理するのは簡単ではありません。

専門家の知識を借りて、自分では気づかない給付制度を教えてもらうことで、受給額の最大化が期待できるという見方もあります。自分の状況で使える制度を一度きちんと整理しておきたい人には、選択肢の一つになるでしょう。

給付を受けながら転職準備をしたい人

経営者や採用責任者の立場から見て、転職で失敗しやすいのは「生活費が心配で、条件をよく確認しないまま入社を決めてしまう」パターンです。

給付金を受け取りながら、資格の勉強やスキル習得、じっくりとした企業研究に時間を使えれば、次のキャリアの選択肢は確実に広がります。退職後にすぐ働かず、腰を据えて転職準備をしたい人にとっては、サポートを受けて受給の見通しを立てておくことに一定の価値があると考えます。

利用をおすすめしない人

反対に、次のような人は費用をかけてまでサポートを受ける必要性は低いと言えます。

ハローワークで自力で手続きできる人

基本手当や傷病手当の手続きは、ハローワークに相談すれば無料で案内を受けられます。窓口で分からない点を質問しながら、自分で書類をそろえて申請できる人であれば、サポート費用を払う必要はありません。

とくに、自己都合退職で基本手当だけを受け取る予定の人など、状況がシンプルな場合は自力で十分に対応できるケースが多いでしょう。まずはハローワークで相談し、それでも判断が難しい場合に民間サービスを検討する順番でも遅くありません。

受給見込み額が費用を大きく上回らない人

退職前アドバイザーの費用は、最も安いプランでも28万円です。受給見込み額が少ない人や、受給期間が短い人の場合、費用を差し引くと手元にほとんど残らない可能性があります。

面談で受給見込み額が提示されたら、前の見出しで紹介した方法で「自分で手続きした場合との差」を試算してみてください。差がわずかであれば、無理に契約する必要はありません。

退職前アドバイザーを利用する前の注意点

最後に、退職前アドバイザーを含む給付金申請サポートを利用する前に、確認しておきたい注意点をまとめます。どのサービスを選ぶ場合にも共通するポイントです。

無料面談で費用とサポート範囲を確認する

無料面談では、受給見込み額だけでなく、次の点を必ず確認しましょう。

  • 自分の状況で提案されるプランは、短期・中期・長期のどれか
  • そのプランの総額、支払方法、支払いのタイミング
  • 中途解約した場合の違約金の金額
  • サポートの具体的な範囲

とくにサポート範囲は重要です。申請手続きは本人が行うのが原則であり、書類の作成代行や提出代行の有無によって適法性の論点が変わり得るため、誰が、どこまで、何をするのかを書面で確認すべきだと指摘されています。

面談の場で即決を迫られても、その場で契約する必要はありません。料金表と契約書面を持ち帰り、家族や信頼できる人と相談してから判断しても十分に間に合います。

返金保証の有無を書面で確かめる

返金保証については、情報が分かれています。退職前アドバイザーには給付金を受給できなかった場合の返金保証制度があるとする記事がある一方、今回確認した特商法ページには、返金保証に関する記載は見当たりませんでした。

他社の中には、給付を受け取れなかった場合の全額返金保証を掲げるサービスもあります。

返金保証があるかどうか、あるならどんな条件で、いくら返金されるのかは、口頭の説明ではなく契約書面で確認してください。書面に記載がなければ、返金保証はないものとして判断するのが安全です。

不正受給につながる提案には応じない

これは最も重要な注意点です。国民生活センターの注意喚起では、うつ病と診断されるためのマニュアルが送られてきたといった、不正受給を誘導する手口が問題視されました。

傷病手当などの給付は、実際に病気やけがで働けない状態にあることが前提です。医師の診断も、本人の実際の症状に基づいて行われるものです。実態と異なる申告をして給付を受ければ不正受給にあたり、受け取った給付の返還に加えて、さらに重い納付を命じられる可能性があります。

もし面談やサポートの中で、実際の状況とは異なる内容を伝えるよう勧められたり、診断を得るための受け答えを指示されたりした場合は、その時点で利用を見直してください。困ったときは、最寄りの消費生活センター(消費者ホットライン188)に相談できます。

他社サービスと比較する

給付金の申請サポートを行う民間サービスは複数あるため、比較してから契約するのがよいとされています。

比較する際は、次の観点で並べてみると違いが分かりやすくなります。

比較の観点確認するポイント
費用総額、一括と分割の差、追加費用の有無
解約条件着手前・着手後の違約金、支払期限
返金保証有無、適用条件、返金額
監修体制社会保険労務士や弁護士の関与
事業者情報会社名、所在地、連絡先の一貫性

まとめ:退職前アドバイザーの評判を踏まえ自分に合うか判断しよう

退職前アドバイザーの評判と特商法ページの内容を検証した結果を、あらためて整理します。

  • 運営会社や連絡先は特商法ページで公開されており、違法性や詐欺を示す具体的な情報は確認されていない
  • 一方で、第三者の口コミが少なく、所在地の表記に揺れがあるなど、慎重に確認すべき点は残っている
  • 料金は特商法ページで公開されており、一括払いで28万〜60.5万円、分割払いで39.6万〜72.6万円
  • 業務着手前でも違約金がかかるなど、解約条件は契約前に必ず確認が必要
  • 返金保証の有無は、契約書面で確かめる必要がある

「怪しい」と言われる理由の多くは、サービスの違法性ではなく、費用の高さや広告表現、情報の分かりにくさから来ていると私は考えています。だからこそ、広告やSNSの評判だけで判断せず、特商法ページや契約書面という一次情報を自分の目で確認することが大切です。

手続きに不安があり、給付を受けながら落ち着いて次のキャリアを考えたい人にとっては、退職前アドバイザーは検討する価値のあるサービスです。まずは無料面談で自分の受給見込み額と費用を確認し、自力で手続きした場合と比べたうえで、納得できれば利用する。この順番で判断すれば、後悔のない選択ができるはずです。

退職後の時間は、次の働き方を見つめ直す貴重な機会でもあります。制度を正しく活用し、焦らずに自分に合ったキャリアを選んでください。

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この記事を書いた人

木本旭洋のアバター 木本旭洋 株式会社イールドマーケティング代表取締役

株式会社イールドマーケティング代表。大手広告代理店でアカウントプランナー、スタートアップで広告部門のマネージャーを経験後、2022年に当社を創業。AI/Webマーケティング支援を得意としている。会社員(大手とスタートアップ)/フリーランス/経営者/採用責任者すべて経験しておりキャリア情報も発信。

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