未経験からのコンサル転職支援サービスおすすめ12選。IT・事業会社出身者の選び方も解説

「コンサル業界に興味はあるけれど、未経験の自分が本当に通用するのか」そう感じて、転職活動の一歩目で止まってしまう人は少なくありません。

結論から言えば、未経験からのコンサル転職は十分に現実的です。DX案件の急増でコンサルティングファーム側の人材需要が拡大しており、SE・社内SE・PM・営業・事業企画といった事業会社出身者を「未経験枠」で採用する動きが広がっているためです。

ただし、コンサル選考にはケース面接・フェルミ推定という独特の関門があります。総合型の転職サイトに登録して求人に応募するだけでは、書類・一次面接の段階で落ちる確率が高い。だからこそ、どの転職支援サービスを使うかが合否を大きく左右します。

この記事では、未経験からのコンサル転職に強い支援サービスを、得意領域・未経験者の支援実績・選考対策の中身という観点で比較しました。とくに「ITスキルを活かしてITコンサル・DXコンサルを狙いたい」という方は、IT特化型エージェントの活用が最短ルートになるケースが多いので、その理由も詳しく解説します。

この記事を書いた人

木本旭洋(株式会社イールドマーケティング 代表取締役)
大手広告代理店でアカウントプランナー、スタートアップで広告部門のマネージャーを経験後、株式会社イールドマーケティングを創業。AI/Webマーケティング支援を得意とする。会社員(大手・スタートアップ)/フリーランス/経営者/採用責任者のすべてを経験しており、その立場からキャリア情報を発信している。

目次

未経験からのコンサル転職支援サービスおすすめ12選

未経験からコンサル業界を目指す人向けに、実績・選考対策・未経験者比率などをもとに12サービスを厳選しました。「コンサル特化型」「IT特化型」「ハイクラス総合型」の3タイプに分かれるため、自分の前職スキルと志望領域に照らして選んでください。

MyVision(マイビジョン)

MyVisionは、コンサル業界に特化した転職エージェントのなかでも、未経験者の支援実績が突出しているサービスです。同社が公表するデータでは、利用者の大半がコンサル未経験からの転職者であり、エンジニア・営業・会計・人事・企画など、幅広い職種からファーム内定を獲得しています。

在籍するアドバイザーは、コンサルファーム出身者またはコンサル転職支援の実績を持つ人材で構成。過去の面接データを蓄積した独自の対策資料と、元コンサルタントによる模擬面接を組み合わせ、ケース面接・フェルミ推定を「訓練」として仕上げるのが最大の特徴です。

未経験からのコンサル転職において、最初に押さえておきたい1社と言えます。

項目内容
運営会社株式会社MyVision
得意領域戦略/総合/IT/FAS/シンクタンクなど幅広く対応
未経験者の支援実績利用者の多くがコンサル未経験からの転職者
対象年代・想定年収20代〜40代/年収アップ実績多数
選考対策独自の面接対策資料+元コンサルによる模擬面接
こんな人におすすめ未経験から大手ファームを本気で狙いたい人
公式サイトhttps://my-vision.co.jp/

ムービン・ストラテジック・キャリア

ムービンは、日本で初めてコンサル業界に特化した転職エージェントとして立ち上がった老舗です。長年にわたる支援のなかで異業種出身者を内定させるためのノウハウが社内に蓄積されており、外資系ファームから国内系ファームまで幅広くカバーしています。

アドバイザーには大手ファーム出身者が在籍しており、実体験にもとづく書類添削・面接対策を受けられるのが強み。一般には出回らない求人情報や、ファームごとの選考の内情に精通している点も、老舗ならではの価値です。

「まずは業界全体を俯瞰して、自分がどのファームなら通用するのかを知りたい」という段階の人と相性が良いサービスです。

項目内容
運営会社株式会社ムービン・ストラテジック・キャリア
得意領域戦略/総合/IT/FAS/シンクタンク
未経験者の支援実績異業種からのコンサル転職支援に長年の実績
対象年代・想定年収20代〜40代/ハイクラス求人中心
選考対策ファーム出身アドバイザーによる書類添削・面接対策
こんな人におすすめ老舗の情報量とコネクションを重視したい人
公式サイトhttps://www.movin.co.jp/

AXIS Agent(旧:アクシスコンサルティング)

AXIS Agentは、現役コンサルタントの登録者が多いことで知られる老舗エージェントです。「生涯のキャリアパートナー」を掲げ、平均支援期間が長いのが特徴で、「今は転職すべきタイミングではない」と判断すれば無理に転職を勧めない姿勢が支持されています。

コンサル業界だけでなく、PE・VC業界や事業会社のCxO・部長クラスまで守備範囲が広く、コンサル転職後のキャリア(ポストコンサル)まで見据えた提案を受けられるのが強みです。

未経験からの入口としてはMyVisionやムービンが向きますが、「コンサルに入った後、5年後10年後にどうなるのか」を含めて相談したい人には有力な選択肢になります。

項目内容
運営会社アクシスコンサルティング株式会社
得意領域コンサル全般/ポストコンサル/PE・VC・CxO
未経験者の支援実績未経験からの挑戦にも対応(経験者支援にも強み)
対象年代・想定年収20代後半〜40代/ハイクラス中心
選考対策中長期の伴走支援+非公開求人の紹介
こんな人におすすめ転職後のキャリアパスまで含めて相談したい人
公式サイトhttps://www.axc.ne.jp/

ギークリー(Geekly)

ITスキルを武器にコンサル企業への転職を狙うなら、ギークリーは外せない1社です。

ギークリーはIT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントで、IT系求人を数万件規模で保有しています。ここで重要なのは、近年のコンサル未経験採用の中心が「IT・DX領域」だという事実です。

DX推進や基幹システム刷新の案件が急増する一方、それを回せるIT人材はファーム側で慢性的に不足しています。だからこそ、SE・社内SE・インフラエンジニア・PM・Webディレクター・IT営業といった経歴は、コンサル業界において「未経験だが即戦力に近い人材」として評価される。ギークリーは、まさにこの層の転職を主戦場にしてきたエージェントです。

項目内容
運営会社株式会社Geekly
得意領域IT・Web・ゲーム業界全般/ITコンサル・DX・PMOポジション
未経験者の支援実績IT実務経験を活かしたキャリアチェンジ支援が中心
対象年代・想定年収20代〜30代中心/年収アップ実績多数
選考対策書類作成代行・添削サポート、面接対策、日程調整の代行
こんな人におすすめSE・社内SE・PMなどIT経験を武器にコンサルを狙う人
公式サイトhttps://www.geekly.co.jp/

採用側の視点から一言(木本)
私は採用責任者としてIT人材の面接も担当してきましたが、IT出身の方は「自分の実績を過小評価している」ケースが本当に多い。要件定義でユーザー部門と揉めた経験、障害対応で優先順位を切った判断、その一つひとつがコンサルで評価される思考力の証拠です。それを言語化できる相手を選ぶ。これがIT出身者のコンサル転職における最大のレバレッジだと考えています。

ASSIGN(アサイン)

ASSIGNは、20代・30代前半の若手ハイキャリア層に特化した転職エージェントです。創業メンバーがコンサル出身であり、キャリアの「価値観」から掘り下げて設計する支援スタイルが特徴です。

単に求人を紹介するのではなく、中長期のキャリアビジョンを言語化したうえで、そこから逆算してファームや事業会社を提案してくれます。志望動機が固まりきっていない未経験者にとっては、この整理プロセス自体が選考対策になります。

アプリ型のスカウトサービスも提供しており、在職中でも情報収集を並行しやすい設計です。

項目内容
運営会社株式会社アサイン
得意領域コンサル/事業会社の企画・営業などハイエンド職種
未経験者の支援実績20代・30代前半のキャリアチェンジ支援に強み
対象年代・想定年収20代〜30代前半/ハイクラス求人中心
選考対策キャリア設計から逆算した志望動機の整理・面接対策
こんな人におすすめ20代でキャリアの方向性から相談したい人
公式サイトhttps://assign-inc.com/

コンコードエグゼクティブグループ

コンコードエグゼクティブグループは、キャリア戦略の設計から逆算してファームを提案するタイプのエージェントです。ヘッドハンター表彰の受賞歴を持つコンサルタントが在籍し、コンサル転職はもちろん、その先のポストコンサル転職まで見据えた支援を得意としています。

強みは、応募先ごとに評価ポイントを踏まえたマンツーマンの選考対策。集合セミナー型ではなく、志望ファームの選考基準に合わせて個別に組み立てるため、未経験者でも「何を鍛えるべきか」が明確になります。

経営幹部との関係が深く、面接回数の少ない特別選考ルートを保有しているケースもあります。

項目内容
運営会社株式会社コンコードエグゼクティブグループ
得意領域戦略/総合コンサル/ポストコンサル/PE
未経験者の支援実績異業種からのコンサル挑戦の支援実績あり
対象年代・想定年収20代〜40代/ハイクラス中心
選考対策ファーム別の評価基準に沿ったマンツーマン対策
こんな人におすすめキャリア戦略ごと相談し、選考対策を作り込みたい人
公式サイトhttps://www.concordgroup.co.jp/

リメディ

リメディは、戦略コンサル・M&A仲介・FASなど、難関領域のハイクラス転職に特化した新鋭エージェントです。外資系コンサルやM&Aアドバイザリー出身のヘッドハンターが在籍しており、選考難易度の高いポジションを本気で狙う人向けの設計になっています。

特筆すべきは選考対策の作り込み。MBB出身者と共同開発したケース面接対策のカリキュラムや、企業ごとの見送り理由・志望動機のデータを活用した対策を提供しています。未経験から最高峰の戦略ファームへ内定した事例も公表されています。

その分、支援スタンスは厳しめ。「本気で難関を狙う人」向けの1社と考えてください。

項目内容
運営会社リメディ株式会社
得意領域戦略コンサル/M&A仲介/FAS/ハイクラス全般
未経験者の支援実績未経験から戦略ファーム内定の事例あり
対象年代・想定年収20代〜40代/年収大幅アップ狙い
選考対策ケース面接カリキュラム、企業別の選考データ活用
こんな人におすすめ未経験から戦略・MBBクラスを本気で狙う人
公式サイトhttps://remedy-tokyo.co.jp/

コンサルネクスト.jp

コンサルネクスト.jpは、東証グロース市場に上場する株式会社みらいワークスが運営するコンサル特化型エージェントです。最大の特徴は、中堅・中小コンサルティングファームに強いネットワークを持つこと。

大手ファームは競争率が高く、未経験だと書類段階で弾かれることも珍しくありません。一方で中堅・中小ファームは、未経験・第二新卒でも門戸が開かれている求人が多く、入社後の裁量も大きい傾向にあります。「まずはコンサルの現場に入って経験を積む」という戦略を取るなら、有力な選択肢です。

登録者は20〜30代が中心。職務経歴書の添削から面接対策まで無料でサポートを受けられます。

項目内容
運営会社株式会社みらいワークス
得意領域中堅・中小コンサルファーム/戦略・IT・組織人事など
未経験者の支援実績20〜30代・未経験者向け求人を多数保有
対象年代・想定年収第二新卒〜30代中心
選考対策職務経歴書の添削・面接対策(無料)
こんな人におすすめまず中堅ファームで実務経験を積みたい未経験者
公式サイトhttps://mirai-works.co.jp/consulnext/

JACリクルートメント

JACリクルートメントは、外資系・グローバル企業のハイクラス転職に強い転職エージェントです。海外に独自ネットワークを持ち、外資系コンサルファームやグローバル企業の非公開求人を多数保有しています。

アドバイザーは業界専任制。志望業界に精通した担当者が、企業側の採用背景まで踏まえて提案してくれます。管理職・専門職クラスの求人が中心のため、30代以降で英語力やマネジメント経験を武器にコンサルを狙う人と相性が良いサービスです。

コンサル特化型と併用し、選択肢の幅を広げる使い方が現実的です。

項目内容
運営会社株式会社ジェイエイシーリクルートメント
得意領域外資系/グローバル企業/管理職・専門職
未経験者の支援実績業界経験・語学力を活かしたキャリアチェンジに対応
対象年代・想定年収30代〜40代中心/年収800万円以上の求人が豊富
選考対策業界専任アドバイザーによる企業別の対策
こんな人におすすめ英語力・マネジメント経験を武器に外資を狙う人
公式サイトhttps://www.jac-recruitment.jp/

ビズリーチ

ビズリーチは、職務経歴書を登録するとヘッドハンターや企業からスカウトが届くスカウト型の転職サービスです。コンサルティング職の求人も豊富に扱っており、自分の経歴がコンサル市場でどう評価されるかを客観的に測れるのが最大の価値です。

未経験者にとって重要なのは、「自分の経歴でどのレンジのファームからスカウトが来るか」を早い段階で知ること。ここを把握しておくと、エージェントとの面談でも現実的な戦略を組み立てられます。

エージェント面談の前に、まず市場価値を確認する目的で登録しておくと効率的です。

項目内容
運営会社株式会社ビズリーチ
得意領域ハイクラス全般/コンサル職の求人も多数
未経験者の支援実績スカウト経由で異業種からのオファーを受けられる
対象年代・想定年収20代後半〜40代/高年収帯の求人が中心
選考対策スカウト型(伴走型の選考対策は基本なし)
こんな人におすすめまず自分の市場価値と相場を把握したい人
公式サイトhttps://www.bizreach.jp/

リクルートダイレクトスカウト

リクルートダイレクトスカウトは、ハイクラス求人の圧倒的な量が魅力のスカウト型サービスです。コンサルティング職の求人も多数掲載されており、レジュメを登録しておくだけでヘッドハンターからアプローチが届きます。

在職中で時間が取れない人でも、待ちの姿勢で情報が集まるのが利点。担当ヘッドハンターを自分で指名できる仕組みもあるため、コンサル領域に詳しい担当者を選んで相談できます。

コンサル特化型エージェントと並行し、求人の母数を確保する用途に向いています。

項目内容
運営会社株式会社リクルート
得意領域ハイクラス全般/コンサル・経営企画・DX職
未経験者の支援実績異業種からのスカウトを受け取れる
対象年代・想定年収30代前後〜/年収800万円以上の求人が中心
選考対策指名したヘッドハンター経由でサポートを受けられる
こんな人におすすめ在職中で、効率よく求人情報を集めたい人
公式サイトhttps://directscout.recruit.co.jp/

doda X

doda Xは、ハイクラス層向けにヘッドハンティング・企業スカウト・専門キャリアアドバイザーによる支援を組み合わせた転職サービスです。DX・IT系のポジションに出会いやすいのが特徴で、事業会社のDX推進部門やITコンサルポジションを幅広く比較できます。

「コンサルファームだけに絞らず、事業会社側のDXポジションも含めて検討したい」というIT出身者にとっては、選択肢を広げる意味で有用です。

スカウトを受け取りながら、必要に応じてキャリアアドバイザーに相談できる柔軟性も利点です。

項目内容
運営会社パーソルキャリア株式会社
得意領域ハイクラス全般/DX・IT・経営企画
未経験者の支援実績異業種からのキャリアチェンジ求人あり
対象年代・想定年収30代〜/高年収帯が中心
選考対策ヘッドハンター/専門アドバイザーによるサポート
こんな人におすすめファームと事業会社DX職を並行して比較したい人
公式サイトhttps://doda-x.jp/

未経験からのコンサル転職支援サービスの選び方

12社を並べても、結局「自分はどれを選ぶべきか」で迷うはずです。ここでは、未経験からコンサルを目指す人が押さえるべき5つの判断軸を整理します。

未経験の支援実績が公開されているかを確認する

まず見るべきは、そのサービスが「未経験者を通した実績」を持っているかです。

コンサル特化型を名乗っていても、実際には経験者のファーム間転職(コンサル→コンサル)を主戦場にしているエージェントは少なくありません。経験者向けのノウハウと、未経験者を通すノウハウはまったくの別物です。

公式サイトで「利用者の未経験比率」「未経験からの内定事例」が具体的に開示されているかを確認しましょう。数字が出ていないサービスは、面談時に直接「未経験者の支援実績はどのくらいありますか」と聞いてしまうのが早いです。

ケース面接・フェルミ推定の対策メニューがあるか確認する

未経験者がコンサル選考で落ちる最大の理由は、ケース面接で論理の組み立てを見せられないことです。

ここは独学で埋めるのが難しい領域です。書籍で解法パターンを覚えても、面接官の深掘りに耐えられなければ通りません。必要なのは「自分の思考プロセスを、第三者に評価してもらう反復」です。

したがって、選ぶ基準は明確です。

  • 元コンサルタントによる模擬面接があるか
  • ファームごとの出題傾向データを持っているか
  • 何度でも対策を受けられるか

この3つを満たすサービスを、必ず1社は組み込んでください。

自分の前職スキル(IT・営業・企画)に強いエージェントを選ぶ

コンサルファームは「コンサル未経験者」を採用するとき、その人の前職ドメインを買っています。 汎用的な地頭だけで採られるケースは、実は多くありません。

だからこそ、自分の前職領域に精通したエージェントを選ぶべきです。金融出身なら金融に強いエージェント、IT出身ならIT領域に強いエージェント。前職の実績を「ファームが評価する言葉」に翻訳できる相手でなければ、書類の時点で強みが伝わりません。

IT・エンジニア出身ならIT特化型を必ず1社入れる

とくにIT出身者は、ここを間違えると大きく損をします。

現在、ファームの未経験採用の中心はIT・DX領域です。SE・社内SE・インフラ・PM・データ分析といった経歴は、コンサル業界では「未経験だが即戦力に近い希少人材」として扱われます。にもかかわらず、総合型エージェントに登録して「未経験ですね」と一律に扱われてしまうと、その希少性がまったく値付けされません。

前述のギークリーのようなIT特化型は、技術スタック単位で求人を絞り込み、職務経歴書のIT実績を「課題解決の実績」として再構成する支援を標準で持っています。コンサル特化型1社+IT特化型1社という組み合わせが、IT出身者にとって最も費用対効果の高い布陣です。

志望領域(戦略・総合・IT・FAS)との相性で選ぶ

一口にコンサルと言っても、求められるものは領域ごとに違います。

  • 戦略系:ケース面接の難易度が最も高い。地頭・論理構成力が中心
  • 総合系(BIG4・アクセンチュアなど):採用枠が広く、未経験者の入口として現実的
  • IT・DX系:技術バックグラウンドが直接評価される。IT出身者の主戦場
  • FAS・財務系:会計・M&Aの実務経験が武器になる

自分がどこを狙うかで、選ぶべきエージェントは変わります。まだ絞り切れていない段階なら、幅広く扱うコンサル特化型に相談し、選択肢を提示してもらうところから始めてください。

特化型2社+総合型1社の併用が基本

最後に、これは必ず守ってほしい原則です。1社だけに絞らないこと。

エージェントによって保有求人もアドバイザーの質も異なります。担当者との相性という運の要素もある。未経験からの挑戦であればなおさら、母数を確保しておくべきです。

推奨する組み合わせは以下のとおりです。

  • IT出身者:コンサル特化型(MyVisionなど)+IT特化型(ギークリー)+スカウト型(ビズリーチなど)
  • 事業会社の営業・企画出身者:コンサル特化型2社+総合ハイクラス型1社
  • 30代以降・英語力あり:コンサル特化型+JACリクルートメント

3社程度が、情報量と管理コストのバランスが取れる現実的なラインです。

未経験からのコンサル転職が可能な理由

「未経験でコンサルなんて無理では」と感じる人は多いですが、市場構造を見れば、むしろ今は追い風が吹いています。

DX案件の増加でIT人材の需要が高まっている

企業のDX推進、基幹システム刷新、クラウド移行、生成AI活用——こうした案件がファームに大量に流れ込んでいます。しかし、それを実際に回せるIT人材はファーム内で慢性的に不足している。

結果として、SE・社内SE・PM・インフラエンジニアといった人材を、コンサル未経験でも積極的に採用する動きが広がっています。「未経験」という言葉に怯む必要はありません。あなたのIT実務経験そのものが、採用理由になり得ます。

ポテンシャル採用枠が20代・30代に用意されている

20代であれば、業界知識よりも思考力・学習速度が評価されます。30代前半までなら、前職の専門性とマネジメント経験を組み合わせてポテンシャル採用されるケースも多い。

年齢そのものが壁になるというより、「その年齢に見合った武器を提示できるか」が問われていると考えるほうが正確です。

未経験者が評価されやすいバックグラウンド

SE・社内SE・PM(ITコンサル/DXコンサル)

最も需要が大きい領域です。要件定義、ベンダーコントロール、業務部門との調整といった経験は、ITコンサルの日常業務とほぼ重なります。とくにPMO経験者は、未経験入口としては王道ルートです。

営業・事業企画・マーケティング(総合系)

顧客課題のヒアリング、提案、数値管理といった経験は、総合系ファームの業務改革プロジェクトで活きます。定量的な成果(売上、改善率、施策の実行数)を語れる人が有利です。

経理・財務(FAS・財務コンサル)

会計知識やM&A関連の実務経験は、FAS・財務コンサル領域でそのまま武器になります。専門性が明確なぶん、キャリアの接続を説明しやすい領域です。

未経験からのコンサル転職を成功させる3ステップ

ステップ1:職務経歴を「課題解決の実績」に書き換える

コンサルの選考官が読みたいのは、「どんな課題があり、どう構造化し、何をして、どう変わったか」です。

エンジニアの職務経歴書にありがちな「使用言語・担当工程・環境」の羅列では、この情報がほぼ伝わりません。同じ経験でも、書き方ひとつで通過率は大きく変わります。ここは自力で仕上げようとせず、添削支援を持つエージェントに必ず通してください。

ステップ2:ケース面接対策を最低1か月確保する

書籍で解法を学ぶだけでは足りません。声に出して構造化し、深掘りされ、フィードバックを受ける。この反復が必要です。

エージェントの模擬面接を最低でも数回。現職が忙しいなら、平日夜や土日に対応してくれるサービスを選ぶことも、実務上の重要な判断軸になります。

ステップ3:複数ファームを同時受験して比較する

コンサルの選考は、受ければ受けるほど慣れます。第一志望を最初に受けるのは悪手です。

複数社を並行して進め、選考の中で自分の弱点を潰しながら、本命に向けて仕上げていく。この日程調整こそエージェントの本領なので、遠慮せず任せてください。

未経験からのコンサル転職支援サービスに関するよくある質問

30代・40代でも未経験からコンサルに転職できる?

可能です。ただし評価軸が変わります。20代がポテンシャルで採られるのに対し、30代以降は前職で培った専門性やマネジメント経験が明確に問われます。

とくにIT領域は年齢に対して寛容な傾向があり、PM・PMO経験があれば30代後半でもチャンスがあります。逆に「特に武器がないが挑戦したい」という状態だと、年齢が上がるほど難易度は上がります。

エンジニアからITコンサルへの転職は有利?

有利に働くケースが多いです。DX案件が増える一方でファーム側のIT人材が不足しているため、実務経験のあるエンジニアは歓迎されやすい状況にあります。

ただし、技術力そのものではなく「課題を定義して解決に導いた経験」として語れるかが勝負を分けます。この翻訳作業を支援できるエージェント(IT特化型)を挟むかどうかで、結果は変わります。

英語力やMBAは必須?

必須ではありません。国内系ファームや日系総合ファームであれば、英語力がなくても内定は取れます。

外資系ファームや海外案件が多いポジションを狙う場合は、英語力があると選択肢が広がります。MBAも「あれば有利」程度で、なければ通らないというものではありません。

費用はかかる?

この記事で紹介した転職エージェント・スカウトサービスは、すべて求職者側は無料で利用できます。エージェントは採用企業側から報酬を受け取るビジネスモデルのためです。

「未経験だから遠慮しよう」と考える必要はありません。情報収集だけの相談でも問題ないので、まずは面談を入れてみてください。

まとめ:ITスキルがあるなら「IT特化×コンサル特化」の併用が最短ルート

未経験からのコンサル転職は、正しい準備をすれば十分に実現できます。ポイントは3つです。

  1. 未経験支援の実績があるコンサル特化型を1社押さえる → MyVisionなど
  2. 自分の前職ドメインに強いエージェントを1社入れる → IT出身ならギークリー
  3. ケース面接対策を、必ず第三者との反復で仕上げる

とくにIT・エンジニア出身の方は、自分の経験の市場価値を過小評価しがちです。DX案件の急増によって、あなたの実務経験は今、コンサル業界でかつてないほど求められています。その希少性を正しく値付けしてくれる相手を選ぶことが、転職の成否を分けます。

転職エージェントは無料で、登録も数分で完了します。まずは面談で「自分の経歴はコンサル市場でどう評価されるのか」を聞いてみるところから始めてください。動き出した人から、選択肢は増えていきます。

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この記事を書いた人

木本旭洋のアバター 木本旭洋 株式会社イールドマーケティング代表取締役

株式会社イールドマーケティング代表。大手広告代理店でアカウントプランナー、スタートアップで広告部門のマネージャーを経験後、2022年に当社を創業。AI/Webマーケティング支援を得意としている。会社員(大手とスタートアップ)/フリーランス/経営者/採用責任者すべて経験しておりキャリア情報も発信。

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