本記事では、リクナビNEXTで自己分析に使える診断テストの特徴や具体的なやり方、診断結果を自己PRや職務経歴書に活かす方法までわかりやすく解説します。
リクナビNEXTの自己分析ツールとは?特徴と種類

転職活動を始めるにあたり、「自分の強みがわからない」「自己PRに何を書けばいいか迷う」と感じる方は少なくありません。リクルートが実施した調査でも、就職・転職活動で最も苦労したこととして「自己分析」を挙げる人が半数以上にのぼっています。
そんな自己分析の悩みを解決してくれるのが、転職サイト「リクナビNEXT」が提供する自己分析ツールです。リクナビNEXTでは、主に「グッドポイント診断」と「適職診断」という2つの診断ツールを無料で利用できます。
いずれもリクルートが長年にわたって蓄積してきたキャリア開発のノウハウをもとに開発されており、質問に回答するだけで自分の特性や強みを客観的に把握することが可能です。ここからは、それぞれの診断ツールの特徴や違いについて詳しく解説していきます。
グッドポイント診断の概要と仕組み
グッドポイント診断は、リクナビNEXTの会員であれば誰でも無料で利用できる本格的な自己分析ツールです。リクルートグループは適性検査「SPI」の開発元としても知られており、人の性格や行動特性の分析に関して国内トップクラスの知見を持っています。グッドポイント診断にもそのノウハウが活かされているため、無料ツールとは思えない精度の高い診断結果を得ることができます。
診断の仕組みはシンプルで、画面に表示される質問に対して「あてはまる」「あてはまらない」に近い方を4段階で選んでいくだけです。回答内容をもとにあなたの志向や行動パターンが分析され、最終的に5つの強みが提示されます。それぞれの強みには詳しい解説文が付いており、仕事のどのような場面で活かされるのかまで具体的に示されるため、自己PRの材料として直接活用しやすい点が大きな特徴です。
18種類の強みから5つを診断
グッドポイント診断では、ビジネスパーソンが持つ強みを以下の18種類に分類しています。
親密性(じっくりつきあう)、冷静沈着(いつもクール)、受容力(広く受け入れる)、決断力(迷わず決める)、悠然(ゆったり構える)、柔軟性(あれこれトライ)、現実思考(実現可能性にこだわる)、自己信頼(信じた道を突き進む)、バランス(全体を考える)、社交性(360°オープン)、高揚性(ノリがよい)、自立(常に主体的)、慎重性(掘り下げて考える)、俊敏性(スピード第一)、継続力(決めたらとことん)、挑戦心(高い目標もクリア)、感受性(場の雰囲気を感じ取る)、独創性(オリジナリティあふれる)。
この18種類の中から、あなたに最も当てはまる5つが選び出されます。診断結果の組み合わせは8,568通りにもなるため、一人ひとりの個性に合った分析結果を得ることが可能です。自分では意識していなかった意外な強みが見つかることも多く、自己理解を深める大きなきっかけになるでしょう。
所要時間は約30分・全293問の本格診断
グッドポイント診断の設問数は全293問で、3部構成になっています。所要時間の目安は約30分と、無料の診断ツールとしてはかなりボリュームのある内容です。
設問形式はすべて選択式で、AとBの2つの考え方や行動パターンが提示され、自分がどちらに近いかを4段階で選んでいきます。知識やスキルを問う問題ではなく、日常の行動や考え方に関する質問のため、深く考え込む必要はありません。むしろ、直感的に素早く回答していくことで、より正確な診断結果が得られるようになっています。
なお、診断には制限時間が設定されており、途中保存ができない点には注意が必要です。また、1人につき1回のみの受検となっているため、時間と通信環境に余裕のあるタイミングでまとめて取り組むようにしましょう。
適職診断(3分間診断)との違い
リクナビNEXTでは、グッドポイント診断とは別に「適職診断」という簡易版の診断ツールも提供しています。こちらは全22問・所要時間わずか3分で完了する手軽さが最大の特徴です。
適職診断は「仕事選びの価値観診断(12問)」と「隠れた性格診断(10問)」の2つのセクションで構成されています。転職先に求める優先事項や、仕事選びに影響する性格的な傾向を把握するのに適しており、診断後には自分の価値観にマッチする求人の検索キーワードも提示されます。
一方、グッドポイント診断は293問をかけて「自分の強み」を深く掘り下げる点に主眼があります。自己PRや職務経歴書に反映させたい場合はグッドポイント診断、転職先選びの方向性をざっくり把握したい場合は適職診断、というように目的に応じて使い分けるのがおすすめです。もちろん、両方を受けてそれぞれの結果を照らし合わせれば、より多角的な自己分析が可能になります。
リクナビNEXTの自己分析が転職に有効な理由
リクナビNEXTの自己分析ツールが転職活動で特に有効とされる理由は、大きく3つあります。
1つ目は、自分では気づけない強みを客観的に言語化できることです。長年同じ環境で働いていると、自分の強みは当たり前になりすぎて認識しづらいものです。グッドポイント診断を受けることで、無意識に発揮している能力が「決断力」「受容力」といった具体的な言葉に置き換わり、自己PRの土台が一気に固まります。
2つ目は、診断結果を応募書類に直接添付できる点です。リクナビNEXTから企業へ応募する際、グッドポイント診断の結果をそのまま添付して送ることができます。第三者的なツールによる分析結果が付くことで、自己PRの客観性と説得力が高まり、採用担当者の目に留まりやすくなるでしょう。
3つ目は、キャリアの方向性を見極めるヒントになることです。診断で判明した強みをもとに、その能力が活かせる業界や職種を考えることで、漠然とした転職活動に明確な軸が生まれます。転職後のミスマッチを防ぐうえでも、自己分析ツールを活用して自分の特性を理解しておくことは非常に重要です。
グッドポイント診断のやり方|登録から診断完了まで

グッドポイント診断を受けるには、リクナビNEXTへの会員登録が必須です。「手順がわかりにくい」という口コミもあるため、ここでは登録から診断完了までの流れを3つのステップに分けてわかりやすく解説します。
事前に準備しておきたいのは、メールアドレスと約30分のまとまった時間の2つだけです。パソコンでもスマートフォンでも受検できますが、293問を一気に回答する必要があるため、通信環境が安定した場所で取り組むようにしましょう。
ステップ1:リクナビNEXTに無料会員登録する
グッドポイント診断はリクナビNEXT会員限定のサービスのため、まずは無料の会員登録を済ませましょう。登録はリクナビNEXTの公式サイトまたはアプリから行えます。
登録画面にアクセスしたら、メールアドレスを入力して送信します。届いた確認メールのリンクをクリックすると本登録画面に遷移するので、氏名や生年月日、パスワードなどの基本情報を入力していきます。登録に必要な情報は最小限で、所要時間は5分程度です。
なお、ホットペッパービューティーやじゃらんなどリクルートグループの他サービスでアカウントを持っている方は、同じリクルートIDでログインできます。新たに会員登録をする必要がないため、すぐに診断へ進むことが可能です。
転職活動を本格的に始めていない段階でも、転職案内メールを受け取らない設定にしておけば、グッドポイント診断だけを目的に登録しても問題ありません。
ステップ2:マイページから診断ページへアクセス
会員登録が完了したら、リクナビNEXTにログインしてマイページを開きます。パソコンの場合は画面右上の「マイページ」ボタンから、スマートフォンの場合はサイドバーのメニューからアクセスできます。
マイページを開いたら、ページ内にある「グッドポイント診断」のバナーまたはリンクを探してクリックしましょう。診断への導線はページ下部の「転職サポートコンテンツ」エリアに配置されていることが多く、少しスクロールしないと見つけにくい場合があります。見つからないときは、ページ内検索(Ctrl+FまたはCommand+F)で「グッドポイント」と入力すると素早くたどり着けます。
リンクをクリックするとグッドポイント診断のスタート画面が表示されます。診断の概要や所要時間の説明が記載されているので、内容を確認したうえで「診断スタート」ボタンを押しましょう。
ステップ3:質問に回答して診断を受ける
診断がスタートすると、第1部から第3部まで3つのパートに分かれた質問が順番に出題されます。全293問と聞くと多く感じるかもしれませんが、すべて選択式なので1問あたり数秒で回答できます。
各設問ではAとBの2つの行動パターンや考え方が提示され、自分がどちらに近いかを4段階で選ぶ形式です。たとえば「計画を立ててから行動する」と「まず動いてから考える」のどちらに近いか、といった日常的な場面を想定した質問が中心となっています。
すべての設問に回答し終えると、18種類の強みの中からあなたに該当する5つが結果画面に表示されます。それぞれの強みに対して詳細な解説文も添えられているので、内容をじっくり読み込んでみましょう。結果はマイページからいつでも確認できますが、テキストにコピーして保存しておくと、後から自己PRを作成する際にすぐ参照できて便利です。
回答時に意識すべきポイント
診断の精度を最大限に高めるために、回答時に意識しておきたいポイントが2つあります。
1つ目は、考え込まずに直感で答えることです。グッドポイント診断は「ありのままのあなた」を分析するためのツールです。「こう答えた方が良い結果になりそう」と意識して回答を選ぶと、本来の強みとは異なる結果が出てしまう可能性があります。設問を読んでパッと感じた方を素直に選びましょう。
2つ目は、「仕事での自分」だけでなく「普段の自分」をベースに回答することです。職場で求められる振る舞いと本来の性格は異なる場合があります。普段の生活での行動や考え方に近い選択肢を選ぶことで、自分の根本的な強みがより正確に反映されやすくなります。
途中保存不可・1人1回限りの注意点
グッドポイント診断を受ける前に必ず知っておきたい注意点が2つあります。
まず、診断は途中保存ができません。回答の途中でブラウザを閉じてしまったり、通信が切れてしまったりすると、最初からやり直しになる可能性があります。約30分間は集中して取り組める環境を確保してから始めるようにしましょう。電車の中や休憩時間の合間など、中断されるリスクのある状況での受検は避けるのが無難です。
もう1つの重要な注意点は、グッドポイント診断は原則として1アカウント1回のみの受検ということです。「もう一度受け直したい」と思ってもやり直しができません。もしもう一度受験したいなら別のアカウントを作る必要があります。
診断結果の見方と自己分析への活かし方

グッドポイント診断を受け終えると、マイページに5つの強みが表示されます。しかし、結果を眺めて「なるほど」と納得するだけでは、転職活動に十分活かしきれません。
診断結果を本当の意味で自分の武器にするためには、それぞれの強みを正しく読み解き、自分の実体験と結びつけて「自分の言葉で語れる状態」にまで落とし込むことが大切です。ここでは、診断結果の具体的な読み解き方から、弱みのカバー方法まで順を追って解説します。
5つの強みの読み解き方
診断結果の画面には、5つの強みそれぞれに対して「強みの名称」「キャッチフレーズ」「詳しい解説文」の3つが記載されています。まず注目すべきは、強みの名称そのものではなく、解説文の中身です。
たとえば「決断力」が強みとして出た場合、単に「決断が早い人」と捉えるのではなく、解説文に書かれている行動パターンや思考の傾向まで丁寧に読み込みましょう。解説文には「どのような場面でその強みが発揮されるのか」「周囲にどのような影響を与えるのか」といった具体的な記述が含まれており、自己PRの表現をつくるうえで大きなヒントになります。
また、5つの強みを並べて見たときに、共通するテーマや傾向がないかを探ることも重要です。たとえば「挑戦心」と「俊敏性」が同時に出ている場合は、スピード感を持って新しいことに飛び込める行動力が一貫した特性といえるかもしれません。このように複数の強みを掛け合わせて捉えることで、自分だけのオリジナルな強みの軸が見えてきます。
結果を読んだ直後は「本当にそうかな?」と半信半疑になることもあるでしょう。その場合は、まず解説文の中で少しでも思い当たる箇所にチェックを入れてみてください。1つでも納得できるポイントがあれば、そこを足がかりに自己分析を深めていくことができます。
強みが活かされた経験を振り返る方法
診断結果を自己PRや面接で効果的に伝えるには、強みを裏づける具体的なエピソードが欠かせません。「私の強みは受容力です」と述べるだけでは説得力に欠けますが、実際の経験に基づいた話を添えることで、採用担当者の納得感は大きく変わります。
振り返りの進め方としては、まず5つの強みを1つずつ取り上げ、それぞれについて「この強みが発揮されたのは、どんな場面だっただろう?」と自問してみましょう。仕事での経験はもちろん、プライベートや学生時代の出来事でも構いません。
たとえば「継続力」が強みとして出た場合は、長期プロジェクトを粘り強くやり遂げた経験や、地道な改善活動を続けて成果を出した経験がないか思い返してみてください。「バランス」であれば、対立する意見の間に立って調整役を務めた場面などが当てはまるかもしれません。
ここで大切なのは、すべての強みに完璧なエピソードを用意しようとしないことです。5つのうち、特に実感のある2〜3つに絞って深掘りするほうが、結果的に説得力のある自己PRにつながります。
過去のエピソードと紐づけるコツ
エピソードを探す際に効果的なのが、「状況→課題→行動→結果」の流れで整理するSTARフレームワークの活用です。この枠組みに沿って経験を整理すると、面接で話す際にも筋の通ったストーリーとして伝えやすくなります。
具体的には、次の4つの問いに順番に答えていきましょう。まず「どのような状況だったか(Situation)」、次に「何が課題になっていたか(Task)」、そして「自分はどんな行動をとったか(Action)」、最後に「その結果どうなったか(Result)」です。
たとえば「決断力」のエピソードを整理する場合、「納期が迫るプロジェクトで方針が二転三転していた(状況)→チーム内の意見が割れて進行が止まっていた(課題)→自分がデータをもとに判断基準を提示し方向性を決めた(行動)→予定通りに納品でき、クライアントからも高評価を得た(結果)」のように構成します。
エピソードがなかなか思い浮かばない場合は、職務経歴を時系列で書き出してから、それぞれの時期で印象に残っている出来事をピックアップしてみてください。上司や同僚から褒められた経験、困難を乗り越えた経験は、強みと結びつきやすい傾向があります。数字や具体的な成果を盛り込めると、さらに説得力が増すでしょう。
弱みは診断されない?補完する方法
グッドポイント診断はその名の通り「良い点(グッドポイント)」に特化したツールであるため、弱みや課題点は診断結果に含まれません。自分の弱みも把握したうえで自己分析を完成させたい場合は、別の方法で補う必要があります。
最もシンプルな方法は、診断で出た強みの裏側を考えることです。強みと弱みは表裏一体の関係にあることが多く、強みを別の角度から見ると弱みが浮かび上がってきます。たとえば「俊敏性(スピード第一)」が強みの人は、裏を返せば慎重さに欠ける場面があるかもしれません。「慎重性(掘り下げて考える)」が強みの人は、判断に時間がかかりがちという側面を持つ可能性があります。
こうした裏返しの弱みを自覚しておくと、面接で「あなたの短所は?」と聞かれた際にも一貫性のある回答ができます。「スピードを重視するあまり確認が甘くなることがあるため、重要な案件ではチェックリストを活用するようにしています」のように、弱みとその対処法をセットで伝えると好印象を与えやすくなるでしょう。
さらに客観的な視点を加えたい場合は、家族や友人に「自分の改善すべきところ」を率直に聞いてみる「他己分析」も有効です。リクナビNEXTの適職診断など、別の角度からアプローチする診断ツールを併用するのもおすすめです。
診断結果を転職活動に活用する3つの方法

グッドポイント診断で自分の強みが明確になったら、次はその結果を転職活動の実践で使いこなすステップです。
ここでは、診断結果を転職活動の成果に直結させるための3つの活用法を紹介します。自己PRの作成、応募書類への反映、そしてリクナビNEXT独自の添付機能の活用です。それぞれの具体的な進め方を押さえて、診断結果を最大限に活かしましょう。
自己PRの作成に活かす
転職活動で多くの人がつまずくのが、自己PRの作成です。「自分の強みはわかったけれど、どう伝えればいいかわからない」という悩みは非常に多く聞かれます。グッドポイント診断の結果は、この壁を乗り越えるための強力な出発点になります。
まず意識したいのは、5つの強みすべてを盛り込もうとしないことです。あれもこれもアピールしようとすると、結局何が一番の持ち味なのかが伝わりにくくなります。応募する企業や職種が求める人物像を確認したうえで、最もマッチする強みを2〜3つに絞り込みましょう。
たとえば、チームワークを重視する企業に応募するなら「受容力」や「バランス」を軸に据え、スピード感が求められるベンチャー企業であれば「俊敏性」や「挑戦心」を前面に出す、といった使い分けが効果的です。
強みを選んだら、診断結果の解説文をそのまま使うのではなく、必ず自分の言葉に置き換えてください。解説文は汎用的な表現で書かれているため、そのまま転用するとどこか借り物のような印象を与えてしまいます。自分の経験や仕事のスタイルに引き寄せた表現にすることで、採用担当者に「この人ならではの強み」として伝わるようになります。
STARフレームワークで説得力を高める
自己PRに説得力を持たせるために、ぜひ活用したいのがSTARフレームワークです。これは「Situation(状況)」「Task(課題)」「Action(行動)」「Result(結果)」の頭文字を取った構成法で、エピソードを論理的かつ簡潔に伝えるのに適しています。
実際に「継続力」を強みとしてアピールする場合の例を見てみましょう。
「前職では、既存顧客の解約率が上昇しているという課題がありました(Situation・Task)。私は顧客ごとの利用状況を毎週分析し、解約リスクの高い顧客に対して3か月間にわたり個別フォローを継続しました(Action)。その結果、担当顧客の解約率を前年比で30%改善することができました(Result)。」
このように、強みがどのような場面で発揮され、具体的にどんな成果につながったのかをストーリーで語ることで、面接官は入社後の活躍イメージを描きやすくなります。
STARフレームワークを使う際のポイントは、Resultにできるだけ数字や客観的な事実を含めることです。「売上が向上した」よりも「売上が前年比120%に伸びた」のほうが、成果の大きさが明確に伝わります。グッドポイント診断の強みを起点にエピソードを整理し、この4ステップで言語化しておけば、書類でも面接でもぶれないアピールが可能になるでしょう。
職務経歴書・履歴書に強みを反映させる
自己PRの構成が固まったら、それを職務経歴書や履歴書に落とし込んでいきます。ここで重要なのは、強みのキーワードを書類全体に一貫して散りばめることです。
職務経歴書の場合、冒頭の「職務要約」の部分でまず強みの全体像を簡潔に示し、各職歴の「業務内容・実績」欄で強みが発揮された具体的なエピソードを記載するとまとまりが出ます。たとえば「決断力」が強みであれば、職務要約で「迅速な意思決定でプロジェクトを推進してきた」と記し、実績欄で具体的な判断場面と成果を記述するという流れです。
履歴書の自己PR欄はスペースが限られるため、最も伝えたい強みを1つに絞り、端的にまとめましょう。診断結果の解説文をヒントにしながらも、応募先企業の求人票に使われている表現やキーワードに寄せて書き換えると、採用担当者に「自社が求める人物像に近い」と感じてもらいやすくなります。
また、強みを反映させるのは自己PR欄だけではありません。志望動機の中で「自分の○○という強みを御社の△△という事業で活かしたい」と記載すれば、強みと志望理由に一貫性が生まれ、書類全体の説得力が一段と高まります。
応募時に診断結果を企業へ添付する
リクナビNEXTには、グッドポイント診断の結果を求人応募時にそのまま添付して企業へ送信できる独自の機能があります。この機能は他の転職サイトにはない大きなメリットであり、積極的に活用したいポイントです。
添付された診断結果は、応募書類と一緒に採用担当者の手元に届きます。自分で書いた自己PRだけでは主観的な印象を与えがちですが、リクルートが開発した診断ツールによる客観的な分析結果が添えられることで、アピール内容の信頼度がぐっと高まります。実際に、企業側もグッドポイント診断の結果を応募者の人物像や転職意欲を評価する材料として活用しているといわれています。
おすすめの進め方は、まずグッドポイント診断を受けてから自己PR・職務経歴書を作成し、最後に診断結果を添付して応募するという順番です。診断結果を軸に書類を仕上げることで、応募全体に一本の筋が通ったアピールが完成します。
グッドポイント診断を受ける際の注意点

グッドポイント診断は無料で本格的な自己分析ができる優れたツールですが、受け方や結果の使い方を誤ると、せっかくの診断が転職活動に活きません。
特に注意したいのは、診断時の回答姿勢と、結果を応募書類に反映させる際のひと手間です。ここでは、グッドポイント診断の効果を最大限に引き出すために押さえておきたい3つの注意点を解説します。事前に確認しておくことで、より精度の高い診断結果と、説得力のある自己PRにつなげることができるでしょう。
制限時間内に素直に回答することが大切
グッドポイント診断で正確な結果を得るための最も重要なポイントは、質問に対して素直に、直感的に回答することです。診断は3部構成で制限時間が設けられており、1問ずつじっくり考え込んでいると時間が足りなくなる可能性があります。
よくある失敗パターンが、「こう答えたほうが良い結果が出るのでは」と回答を取り繕ってしまうケースです。たとえば、本来は慎重に考えてから動くタイプなのに、「行動力がある人のほうが印象が良いだろう」と無理にそちら寄りの回答を選んでしまうと、実際の自分とかけ離れた診断結果になります。その結果をもとに自己PRを作っても、面接で深掘りされた際にエピソードが出てこず、矛盾を指摘されるリスクが高まります。
また、診断は途中保存ができず、1人1回のみの受検です。回線が不安定な場所や、集中しにくい環境で受けると途中で中断されてしまう恐れがあります。自宅など落ち着いた環境で、30分程度のまとまった時間を確保してから取り組みましょう。「ありのままの自分」で回答することが、転職活動で本当に使える診断結果への第一歩です。
診断結果をそのまま貼らず自分の言葉に変換
グッドポイント診断の結果には、それぞれの強みについて丁寧な解説文が記載されています。この解説文は非常にわかりやすくまとまっているため、つい職務経歴書や自己PR欄にそのままコピーしたくなるかもしれません。しかし、それは避けるべきです。
理由は2つあります。1つ目は、解説文はあくまで一般的な傾向として書かれたものであり、あなた個人の経験や実績に基づいた内容ではないためです。採用担当者が知りたいのは「あなたがどのような場面でその強みを発揮したか」という具体的な事実であり、テンプレート的な説明文では響きません。
2つ目は、採用担当者の中にはグッドポイント診断の内容を知っている人もいるという点です。解説文をそのまま転用していることが見抜かれると、「自分で考えていない」「手を抜いている」という印象を与えてしまう可能性があります。
効果的な変換方法としては、診断結果の解説文からキーワードだけを抽出し、そこに自分の職務経験を結びつけて独自の表現に仕上げることです。たとえば「受容力」の解説文に「異なるタイプの人を広く受け入れる」という記述があれば、「多様なバックグラウンドのメンバーで構成されたチームをまとめた経験」のように、自分ならではのエピソードに置き換えましょう。診断結果は自己PRの「素材」であり、「完成品」ではないという意識が大切です。
応募職種に合う強みを2〜3個に絞る
グッドポイント診断では5つの強みが提示されますが、応募書類や面接でそのすべてをアピールしようとするのは逆効果です。情報が多すぎると焦点がぼやけ、結局どれが一番の武器なのかが採用担当者に伝わりにくくなります。
効果的なのは、応募する企業や職種に合わせて、最もアピールすべき強みを2〜3個に絞ることです。求人票には「求める人物像」や「歓迎するスキル・資質」が記載されていることが多いため、まずはそこを丁寧に読み込みましょう。そのうえで、自分の5つの強みの中から求人内容に合致するものを選び出します。
たとえば、マネジメント職の求人であれば「決断力」「バランス」を、企画・クリエイティブ系の職種であれば「独創性」「柔軟性」を中心に据えるといった具合です。求人票のキーワードと診断結果の強みを照らし合わせ、重なりが大きいものを優先して選ぶと、企業側の期待と自分のアピール内容が自然に噛み合います。
応募先ごとに強調する強みを変えるのは、決して嘘をつくことではありません。5つすべてが自分の本当の強みである以上、相手が最も重視するポイントに合わせて見せ方を調整するのは、転職活動における基本的な戦略です。1社ごとにこのひと手間を加えるかどうかで、書類通過率は大きく変わってくるでしょう。
リクナビNEXT以外の自己分析ツールとの比較

グッドポイント診断は無料で使える本格的な自己分析ツールですが、世の中には他にも多くの診断サービスが存在します。それぞれ診断の切り口や深さが異なるため、自分の目的に合ったツールを選ぶことが重要です。
また、1つのツールだけに頼るのではなく、複数の診断結果を組み合わせることで自己分析の精度はさらに向上します。ここでは、代表的な自己分析ツールとグッドポイント診断の違いを整理し、効果的な併用方法まで解説します。
ストレングスファインダーとの違い
グッドポイント診断としばしば比較されるのが、米国ギャラップ社が開発した「クリフトンストレングス(旧ストレングスファインダー)」です。どちらも自分の強みを発見するためのツールですが、いくつかの明確な違いがあります。
最も大きな違いは費用と診断の細かさです。グッドポイント診断はリクナビNEXTへの無料会員登録だけで利用でき、18種類の中から5つの強みが診断されます。一方、クリフトンストレングスは書籍の購入や公式サイトでの有料受検が必要で、費用は数千円から1万円前後かかります。その分、34種類という細分化された資質から上位5つ(有料プランでは全34の順位)が提示されるため、より細かい自己理解が可能です。
もう1つの違いは、結果の活用シーンです。グッドポイント診断はリクナビNEXTの転職サービスと連携しており、診断結果を応募書類に添付できるなど、転職活動に直結する設計になっています。クリフトンストレングスはキャリア全般やマネジメント、チームビルディングなど幅広い場面での活用を想定しており、転職に特化しているわけではありません。
まずは無料のグッドポイント診断で自分の強みの方向性を把握し、さらに深掘りしたい場合にクリフトンストレングスを受けてみる、という順番がコストパフォーマンスの面でもおすすめです。両方の結果を見比べることで、共通して出てくる資質が自分の「核となる強み」である可能性が高いと判断できるでしょう。
適職診断(3分間)との使い分け
。同じリクナビNEXT発のツールですが、診断の目的と得られる結果の方向性はまったく異なります。
グッドポイント診断が「自分の強み」を深掘りするツールであるのに対し、適職診断は「仕事選びの価値観」と「隠れた性格傾向」を明らかにするツールです。全22問という少ない設問数ながら、転職先に何を求めているのかという判断軸を客観的に把握できる点に特徴があります。診断後には、自分の価値観にマッチしやすい求人の検索キーワードも提示されるため、企業探しのヒントとしてすぐに役立てられます。
効果的な使い分けとしては、転職活動の段階に応じて順番に活用する方法がおすすめです。まだ転職の方向性が漠然としている段階では、適職診断で自分が仕事に求める条件や価値観を整理しましょう。方向性がある程度固まり、応募書類の準備に入る段階でグッドポイント診断を受けて、強みを言語化するという流れです。
両方の結果を手元に揃えておけば、「どんな仕事が自分に合うか(適職診断)」と「その仕事で何をアピールできるか(グッドポイント診断)」という2つの問いに同時に答えられるようになります。
複数ツールを併用して精度を高めるコツ
自己分析の精度を高めるうえで最も効果的なアプローチは、1つのツールに依存せず、複数の診断結果を掛け合わせて自分を多角的に理解することです。ツールごとに分析のアルゴリズムや着眼点が異なるため、1つの診断だけでは見えてこない側面が他のツールで明らかになることは珍しくありません。
併用する際のコツは、診断結果を並べて「共通点」と「相違点」の2つを抽出することです。たとえば、グッドポイント診断で「慎重性」が出て、別のツールでも「分析力が高い」という結果が出たなら、物事を丁寧に掘り下げる力が自分の本質的な強みだと確信を持てます。逆に、ツールによって異なる結果が出た場合は、状況や環境によって発揮される強みが変わる柔軟さを持っている可能性があり、それ自体が自己理解の深まりにつながります。
まとめ:リクナビNEXTの自己分析で強みを明確にし転職を成功させよう

本記事では、リクナビNEXTが提供する自己分析ツール「グッドポイント診断」のやり方から、診断結果を転職活動に活かす具体的な方法までを解説してきました。
「自分の強みが言葉にできない」「自己PRに自信がない」と感じている方は、まずグッドポイント診断を受けることから始めてみてください。自分でも気づいていなかった強みを発見できれば、転職活動への自信と明確な方向性が生まれるはずです。
