AWS Certified Cloud Practitionerのおすすめ勉強方法、試験対策は?

AWS Certified Cloud Practitionerは、AWSクラウドの基礎知識を問う認定資格として多くの受験者に人気があります。しかし、合格するためには体系的な勉強方法や効果的な試験対策を知ることが重要です。本記事では、初心者でも無理なく基礎を固められる学習ステップやおすすめの勉強法、実践的な試験対策のポイントを具体的に解説します。効率良く合格を目指したい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

AWS Certified Cloud Practitionerとは?

AWS Certified Cloud Practitionerは、Amazon Web Services(AWS)が提供するクラウドサービスに関する基礎知識を証明するための認定資格です。クラウドの基本概念や、AWSの代表的なサービス、セキュリティ、料金体系、運用・コンプライアンスの基本的な内容などが出題されるため、ITエンジニアだけでなく、マネージャーや営業、非技術系のビジネスパーソンにも推奨されています。

この資格は、AWS認定資格の中でも最もエントリーレベルに位置しており、これからクラウドの学習を始める方や、AWSの活用を検討している初心者に最適です。取得することで、クラウドへの理解が深まり、実務でAWSクラウドを利用する際の基礎力や、関係者とのコミュニケーションを円滑に進めるための共通言語としても役立ちます。

試験の概要(種類、試験時間、費用、有効期限)

項目内容
試験種類AWS Certified Cloud Practitioner(CLF)
形式65問、択一選択・複数選択
試験時間90分
受験料15,000円
合格ライン1,000点満点中700点
実施方法テストセンター/オンライン監督試験
有効期限3年間

AWS Certified Cloud Practitioner試験は、AWSクラウドに関する基礎的知識を問うエントリーレベルの認定資格です。問題数は65問で、択一形式と複数選択形式が混在しており、制限時間は90分です。受験方法は、全国のテストセンターに加えてオンライン監督による自宅受験にも対応しています。受験料は15,000円(税抜)で、合格には1,000点満点中700点以上が必要です。認定の有効期間は3年間で、継続的な知識維持のため期限内に再認定試験を受ける必要があります。年中いつでも好きなタイミングで受験予約ができ、学習スケジュールに合わせた受験が可能なのも特長です。試験はAWSの基礎理解を目指す全ての方に適しており、初学者や非IT系の方にも広く受験されています。

AWS Certified Cloud Practitionerの勉強方法

1. 公式ガイドラインやホワイトペーパーで基礎知識を整理する

AWS Certified Cloud Practitioner試験の対策では、まずAWS公式が公開している試験ガイドラインやホワイトペーパーを活用して基礎知識を整理することが重要です。試験ガイドラインには、出題範囲や求められる知識、各ドメイン別に必要とされる理解ポイントが明示されています。特にAWSクラウドの価値や責任共有モデル、セキュリティのベストプラクティス、主要サービスの概要、コストや請求方法など、網羅的な基本情報を把握することが可能です。

また、ホワイトペーパーはAWSの技術的背景や設計思想、ベストプラクティスを体系的に解説した公式資料であり、最新のクラウド動向や運用・設計上の注意点なども深く学べます。例えばWell-Architectedフレームワーク、セキュリティ、コスト最適化など実務にも直結する知見が多く含まれています。

2. 実践的な問題集・過去問でアウトプット練習を重ねる

AWS Certified Cloud Practitionerの合格に向けては、実践的な問題集や模擬試験を使ってアウトプット中心の学習を繰り返すことが非常に有効です。インプットで基礎知識を習得したら、模擬試験や過去問形式の問題演習を通じて、本番同様の時間設定や出題バランスに慣れることが重要になります。問題集は本番試験と同じ形式・レベルのものを選ぶと、得点力だけでなく、苦手分野の把握や試験戦略の習得にも役立ちます。

過去問や問題集では、分野ごとに細かく問題演習できるだけでなく、間違えた問題の詳細な解説が付いているものも多く、理解が不十分な箇所の復習に適しています。また、繰り返し模試に挑戦しながら解答スピードや得点を記録しておくことで、実力の成長を客観的に把握できるのも大きなメリットです。学習の終盤にかけては、公式や信頼できるWeb問題集を利用し、本番環境にできるだけ近い条件でアウトプット練習を重ねましょう。本格的な模擬試験を解くプロセスを通じて、自信と実践的な対応力が磨かれます。

私が解いて良かった問題集は以下になります。

note(ノート)
AWS認定クラウドプラクティショナー【CLF-C02版】100題過去問 問題集全問解答+全問解説付き (25年版)|IT... AWS認定クラウドプラクティショナー【CLF-C02版】の過去問100題を全問解答+全問解説付き Cloud Practitioner【CLF-C02版】の最新の問題になります。 筆者が実際に受験して...

3. 図解や用語集を活用して全体像の理解と暗記を効率化する

AWS Certified Cloud Practitioner試験の対策として、図解や用語集を活用することは、全体像の構築や複雑な知識の整理・暗記に非常に有効です。AWSはサービス数や専門用語が多いため、文章だけで理解するのは難しい場合が多く、視覚的な情報整理が効果を発揮します。

例えば、AWSのインフラ構成やサービスの関係性を図解した資料や、ネットワーク・セキュリティモデルのフローチャートなどを活用することで、サービス間のつながりや仕組みが直感的に把握できます。また、自作や市販のAWS用語集を併用し、主要サービスや概念を整理しながら繰り返し確認することで、効率的に知識が定着します。

図解と用語集を並行して活用すれば、AWSの全体像を俯瞰しながら必要な知識を体系的に整理でき

AWS Certified Cloud Practitionerの具体的な試験対策

AWS Certified Cloud Practitionerは、AWSクラウドの基礎的な知識を証明する入門資格です。IT経験の有無にかかわらず、ポイントを押さえた対策を行えば十分に合格を狙えます。

ここでは、試験合格にグッと近づくための具体的な対策ポイントを3つに絞ってご紹介します。

1. AWSの「主要なコアサービス」の役割を理解する

AWS Certified Cloud Practitioner試験に合格するためには、主要なコアサービスの役割を正確に理解することが不可欠です。この試験では、各サービスの詳細な設定方法よりも、「どのサービスが、どのような課題を解決するのか」という目的と用途が問われます。

例えば、Amazon EC2は仮想サーバーを提供し、Webサイトやアプリケーションの基盤となる最も基本的なコンピューティングサービスです。一方、AWS Lambdaはサーバーの管理を意識することなくプログラムを実行できるサーバーレスコンピューティングで、特定のイベントに応じた処理に適しています。

ストレージでは、高い耐久性を誇るAmazon S3がバックアップやデータ分析のデータレイクとして、Amazon EBSがEC2に接続する高速なディスクとして使われます。

これらのように、各サービスが持つ役割と、それらがどのように組み合わさってシステムを構築するのかをシナリオと関連付けて覚えることが、合格への鍵となります。

2. 「クラウドのコンセプト」と「AWSの課金体系」をマスターする

Cloud Practitioner試験では、技術的な側面だけでなく、クラウドがビジネスにどう貢献するかという視点が問われます。そのため、「クラウドのコンセプト」と「AWSの課金体系」の理解は合否を分ける重要なポイントです。

クラウドのコンセプトでは、必要な分だけリソースを利用し、使った分だけ支払う「従量課金制」や、需要に応じてシステムを柔軟に拡大・縮小できる「スケーラビリティ」と「伸縮性(弾力性)」といった、クラウドの基本的なメリットを確実に押さえましょう。また、AWSと利用者のどちらがセキュリティ責任を負うかを示す「責任共有モデル」や、優れた設計原則をまとめた「AWS Well-Architected フレームワーク」の概要も頻出します。

AWSの課金体系については、サービスの料金が何によって決まるか(コンピューティング時間、ストレージ量、データ転送料金など)を理解することが大切です。加えて、事前に料金を見積もる「AWS Pricing Calculator」や、利用料金を可視化・分析する「AWS Cost Explorer」、予算超過を防ぐ「AWS Budgets」といったコスト管理ツールの役割を区別できるようにしておく必要があります。

3. 公式リソースと模擬試験を徹底的に活用する

知識のインプット後に、試験形式に慣れて実力を定着させるプロセスは、合格に不可欠です。この段階では、公式リソースと模擬試験を徹底的に活用することが最も効果的です。

まず、AWS公式の学習プラットフォーム「AWS Skill Builder」は必ず利用しましょう。ここにある無料のデジタルコース「AWS Cloud Practitioner Essentials」で体系的な知識を学んだ後、公式練習問題セットに挑戦することで、本番の出題スタイルや問われるポイントを掴むことができます。

次に、市販のものを含む過去問や模擬試験を繰り返し解くことが重要です。模擬試験の目的は、単に正答率を上げることだけではありません。本番と同じ時間配分で解くことでペースを体に覚えさせ、「問題を解く→間違えた箇所の解説を熟読する→関連知識を復習する」というサイクルを回すことで、弱点を効率的に克服し、知識を確実なものにしていきます。この地道な反復練習が、本番での自信と余裕につながります。

まとめ

本記事では、AWS Certified Cloud Practitionerの合格に向けた効率的な学習方法と試験対策のポイントを解説しました。最も重要なのは、公式の学習リソースなどを活用し、AWSクラウドの基本的な概念、主要なサービスの特徴と利点を体系的に理解することです。

そして、知識のインプットだけに留まらず、実際にAWSマネジメントコンソールに触れてみるハンズオンや、模擬試験などを通したアウトプットを繰り返すことで、理解度は飛躍的に深まります。

AWS Certified Cloud Practitionerは、クラウドキャリアにおける価値ある第一歩です。この資格取得を通じて得られる基礎知識は、今後のあなたの大きな力となるでしょう。この記事で紹介した学習ステップを参考に、ぜひ自信を持って試験に臨んでください。あなたの挑戦が実を結び、クラウドの広大な世界への扉が開かれることを心から応援しています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

木本旭洋のアバター 木本旭洋 株式会社イールドマーケティング代表取締役

株式会社イールドマーケティング代表。大手広告代理店でアカウントプランナー、スタートアップで広告部門のマネージャーを経験後、2022年に当社を創業。Webマーケティングを得意としている。

目次